つまずく石も縁の端くれ

2024/04/29(月)09:40

大吉原展   東京藝術大学大学美術館

アート(1026)

広報をめぐって大きな批判があったため、あえて遊郭は二度とこの世に出現してはならない制度であるとキャプションで強調しています。そんな負の側面と江戸文化を担ったという2つの側面を考えながら眺めていたら、展示されているそれぞれの作品のすばらしさに見とれてしまうことに少々、罪悪感を感じてしまう展覧会でもありました。 喜多川歌麿や鳥文斎栄之などの浮世絵版画も美品ばかりだったが何といっても、歌麿の肉筆画の大作「吉原の花」は素晴らしいの一言。これを見れただけでも来た甲斐がありました。登場人物はすべて女性ばかり、豪華絢爛です。まさにこの世の春です。 バーチャルで吉原の地形的な全貌も知ることができた。今の吉原はなかなか歩きづらいところですが、お歯黒どぶなど確認しながら歩いてみたいです。 今回の展覧会で初めて知りましが、吉原の桜は常にあるのではなく春の季節だけ、急ごしらえで植えられたものだということでした。どこから運んできたのでしょう。まさに見せかけの栄華の世界、江戸時代のテーマパークだったのでしょうか。(4/5)

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