1426903 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

つまずく石も縁の端くれ

全91件 (91件中 1-10件目)

1 2 3 4 5 6 ... 10 >

映画

2010年07月04日
XML
カテゴリ:映画
告白.jpg

原作が本屋大賞を取ったりしていて、かなり話題になっていたのは知っていたのだが、実はまだ未読で、あらあらどんな話なのかぐらいの知識しかなかった。

この映画の予告編を見たときには、学校が爆発するシーンがあり、キッチュなB級映画という先入観があったのだが、松たか子とか木村佳乃とか、オジサン好みの美人女優が出ているということもあり、また映画の方もさほど長くなく、飲み会までの時間つぶしにちょうどいいとお気楽な感じで劇場に入ったのであった。

監督も「嫌われ松子の一生」のケバケバしいコメディタッチの作品を撮った中島哲也で、そんな雰囲気の作品かなと思っていたのだが、のっけからお気楽モードは吹っ飛び、悪夢の世界に引きずり込まれてしまった。

とにかく、嫌われ松子・・・のようにケバケバしい映像とは真逆のえぐるような冷たい色調の画面に、スローのシーンが何回もアップされる。たとえば、牛乳パックが投げつけられるシーン。背中にぶつけられた牛乳パックから白いミルクが飛び散る。感情が逆なでさせられる。意図的にこういう嫌なショットが繰り返される。

物語は、子どもを殺された女教師の復讐譚である。いじめ、学級崩壊、規範意識のない子どもたち、ひきこもり、家庭内暴力など社会の病理現象もこれでもかというほど、きっちりと描きこまれている。ストーリーは極端ではあるのだが、それぞれの事象は、さもありなんと納得させられることばかり。

特にウェルテルと自分を呼ばせる脳天気な若い教師。観客はそのKYな行動に笑うと思うが、現実にこういう教師を間近に見ていたこともあり、笑うことができなかった。

松たか子のお嬢さんのイメージがなかなか抜けきらず、ゆがんだ表情など美しくない顔のアップがあったりして、そのギャップに悩んでしまった。ただ、ヒールには惜しいけれどももう一息という感想である。一方、家庭内暴力に苦しむ木村佳乃の母親役は上手かった。まぁ、松たか子に比べれば、簡単な役どころではあるから、比べてしまうのは酷かもしれない。

見終わった後も、チョークで黒板をひっかくあの耳障りな音が頭の中で残っているようだった。すごい映画だった。本屋に立ち寄り、湊かなえの文庫本を買って帰った。






最終更新日  2010年07月04日 16時37分44秒
コメント(6) | コメントを書く
2010年01月03日
カテゴリ:映画
avatar.jpg

3Dの映像の美しさは、極めつけ。白いクラゲが漂う
緑深いジャングルのシーンや、大きな鳥に乗って空を
舞うところなど、すばらしい。惑星パンドラの世界観を
表現するのに3Dは大いに力を発揮している。

物語としては、J・キャメロンの新作としての前評判
の割には、平凡に思った。異文化を理解しようとする
主人公の姿は、ダンス・ウィズ・ウルブズのケビン・
コスナーの二番煎じ。命がつながり合うアバターの
世界観や、自然と科学技術との戦いというテーマも
本当によくある話である。風の谷のナウシカを思い出す。

だから後半の戦闘シーンは、イケイケドンドンという
映像で、前半の美しい世界観をダメにしてしまったと
思う。(映像的には、見応えがあり楽しいのだが。)
武力で物事を解決するというのは、やはりアメリカ的な
発想。地球人が負けるのは良心的なのか、あるいは
自虐的なのか。

2時間40分という長さの割には、登場人物の葛藤も
なおざりで、物語が短絡的に進み過ぎである。ただ、
単なる娯楽作品として考えれば、上出来だった。

しかし、最初は気持ち悪いと思っていたナヴィの
ネイティリも最後には美人に見えてしまうのが不思議だ。






最終更新日  2010年01月03日 15時02分04秒
コメント(6) | コメントを書く
2009年08月29日
カテゴリ:映画
20世紀少年.jpg

公開初日。朝8時の回に出かける。劇場内はほぼ満席。

この映画、あまりにも荒唐無稽な内容ながら、
「ともだち」は誰かというミステリーについ夢中に
なってしまう。

だから今回の映画で、その正体も、動機も明らかになって、
すっきりした。原作よりも万人に受け入れられやすい結末。

カギは70年の万国博覧会。主人公たちと同年齢、そして
同様に首都圏に住んでいた自分としては、彼らの思いがよく
分かる。

私も親に万博に連れて行ってと頼んで、一蹴されたことは
忘れられない。万博のガイドブックだけは買い、夏休み、
ずっと眺めていた。この映画の中でもあったが、クラスで
万博へ行った子どもは、休み明けのヒーローであった。

ともだちの世界征服の動機となるのは、子ども時代の
「いじめ」であるが、自分の周りにも確かにそんなことは
たくさんあった。しかし、この映画にもあるように、子ども
同士の連帯もあった。友情もあった。たくましさもあった。

今はどうだろうか。いじめはより陰湿化し、子ども同士の
連帯感は薄くなりつつあるのではないか。
この映画の中で、ロボットが原っぱの秘密基地を踏みつける
ことができなかったのは、それが、子どもたちの友情、連帯感、
正義感を育てたからであろう。

今の子どもたちに、原っぱの秘密基地を取り戻させようとする
メッセージをここに感じた。


第1章
http://plaza.rakuten.co.jp/ennohasikure/diary/200901270000/

第2章
http://plaza.rakuten.co.jp/ennohasikure/diary/200902020000/






最終更新日  2009年08月30日 17時35分39秒
コメント(5) | コメントを書く
2009年06月20日
カテゴリ:映画
ターミネーター4.jpg

スカイネットとの戦いの最中の人類。抵抗軍の
指導者コナーの元に突然、元死刑囚の男が
あらわれるのだが、この男、実は・・・
といったような内容。

男の正体は予想通りだし、やたら派手な炎を上げる
爆発シーンが多く、見ていてどっと疲れる。
おまけに、骸骨型のターミネーターばかりで、
気色悪いことこの上ない。

ストーリーも、映像表現も、もう少し何とか
ならないものか。

ラスト。いったん破壊されたはずの○○を、
あげてしまって、もらった方は大丈夫なのだろうかと
気になった。






最終更新日  2009年06月21日 09時43分30秒
コメント(0) | コメントを書く
2009年06月01日
カテゴリ:映画
グラン・トリノ.jpg

今のアメリカ社会がどんな問題を抱えているのか、
具体的には分からないのだが、この映画は、現在
のアメリカの病をきっちりと描いているのだなと
感じた。

人が理不尽な状況に追い込まれたときにどう対応
するか。銃社会でもあるアメリカでは、暴力に訴
えることも解決方法のひとつである。

しかし、暴力が新たな暴力を生み、泥沼になった
ときにどんな対応があるか。

カトリックの神父が言うように言葉で語りかける
方法もある。しかし、イーストウッド演じる主人
公がとった行動は・・・。

確かによく考えた行動であり、暴力では何も解決
しないというメッセージのように感じられたので
はあるが、後味は良くない。

この映画に見られるような人種差別のような露骨
さは無いが、日本でも地域や家庭の教育力の衰退
は著しい。この映画でも、祖母の葬儀にへそ出し
の鼻ピアスで来る高校生の孫娘がいたが、日本の
状況もだんだん似つつある。

しかし、主人公の息子はトヨタのセールスマン。
チンピラ・ギャングの乗る車はホンダ。彼らの入
れ墨には「家族」という文字が見えるのが気にな
った。

もうひとつ、警察はなぜ残るといった神父まで強
制的に連れ帰ったのだろうか。主人公と警察とは
すでに話が通じていたのだろうか。

映画の日。シネスイッチ銀座にて。






最終更新日  2009年06月02日 00時01分10秒
コメント(2) | コメントを書く
2009年05月31日
カテゴリ:映画
エンタープライズ.jpg

コアなトレッキーではないのだが、何かと気にな
る「スター・トレック」。

すでに見に行った方々のホットな感想を聞いてい
るうちに、もう我慢が出来なくなり朝一で、息子
を連れて、さっそく近くのシネコンへ。

ところが驚いたことに、スタートレックの上映館
内には若者の姿が全くない。ほとんどが中高齢者。
お年寄りのカップルの姿も見える。

息子は「ROOKIES -卒業-」の上映会場へと流れた
のだが、こちらは中高生や家族連ればかりだった
ようだ。

さて、「スタートレック」。もうオープニングのカ
ーク誕生秘話のベタなシーンからジーンときてし
まった。

若きカークがエンタープライズ号のキャプテンと
なるまでの青春物語。バルカン人のスポックや、
クルーの面々との友情物語でもある。

エンタープライズ号の処女航海に参加した見習士
官のカークがいきなりキャプテンになってしまう
不自然さなんかどうでもよい。

やたら転送装置を使うのだが、もし装置にハエが
入っていたらどうなるのかとしょうもないことば
かり考えていた。しかし、ワープ中のエンタープ
ライズ号に人々を転送させるなんて、さすが何で
もあり。

他の船が破壊されて、エンタープライズ号だけ残
るというのも、ある意味、連邦軍にとっては大打
撃だが、そんなことは無視してけっこう平和な
日々が続いているようだ。

タイムトラベルもある。レナード・ニモイはここに
出てきたか。

このように突っ込みどころもたくさんあるのだが、
とにかく、ハラハラドキドキであっという間に
2時間が過ぎる。

映画のラストのラストが、テレビシリーズのオー
プニングになっているところが懐かしくもあり、
ステキであった。






最終更新日  2009年05月31日 22時06分09秒
コメント(10) | コメントを書く
2009年05月06日
カテゴリ:映画
ちらし.jpg

近所のシネコンに出かける。「グラン・トリノ」でも
なく「スラムドッグ$ミリオネア」でもなく、
なぜか「鴨川ホルモー」と相成った。

「鹿男あをによし」のドラマから、すっかりハマ
ってしまった万城目学である。原作を読んだ時に
は、久しぶりに声を出して笑った。

原作での「オニ」がいったいどのように映像化
されるのかと思っていたら、こんなキモかわいい
キャラクターになった。はじめは、かなり違和感を
覚えたのだが、そのうち、慣れてくる。まぁ、
青春コメディなので良し。

17条ホルモーで戦う場面が、原作では一番盛り
上がるのだが、映画では単純化されているのが、
少々残念に感じた。豹変した凡ちゃんの戦いぶりに
皆、度肝を抜かれるところが見どころだったのに。

京都の街並みが随所に出てくるのがうれしい。
ただ、「クローズド・ノート」で見たような場面が
多かった。

文庫本の表紙そのままの映画↓

鴨川ホルモー






最終更新日  2009年05月06日 08時37分36秒
コメント(4) | コメントを書く
2009年03月14日
カテゴリ:映画
チェンジリング.jpg

「これは真実の話」であるというテロップから始
まる。行方不明になって、5か月後に警察が連れ
てきた少年は、実の息子ではなかったという話。

警察の自己保身のための理不尽な対応には、胸が
つぶされるような思いで、気分が悪くなる。後で
絶対に逆転があるはずだと信じながら見続ける。

新聞の批評に、「アンジェリーナ・ジョリーの
目の演技だ。」というようなことがあったが、
私は目深にかぶった帽子からのぞく赤い唇の方が
目に焼きついた。セクシー&アクション女優だと
思っていたアンジーの再発見。

二転三転し、最後に収れんしていく展開は、素晴
らしい。観客の疑問をうまく解きほぐしていく。
心に染みる音楽も最高。イーストウッド、老いて
ますます健在。

暗く救いのない話ではあるが、希望を持ち続ける
ことが大切であるというメッセージを受け止めた。






最終更新日  2009年03月15日 06時06分24秒
コメント(8) | コメントを書く
2009年02月04日
カテゴリ:映画
チェ39歳別れの手紙.jpg

前編「28歳の革命」同様、チェの視線で淡々と
物語は進む。
しかし、大きな違いは、輝かしい栄光ではなく、
悲惨なラストが待っていることを、誰もが知って
いることだ。

映像の雰囲気も全く異なり、ひたすらボリビアの
ジャングルを彷徨するチェらのゲリラ隊が延々と
描かれる。

住民の賛同も得られず、裏切られ、部隊からの
脱走者からも情報が漏れる。

「今さら学習は必要ない。ただ坂道を転げ落ちて
いくだけだ」と言うゲリラ部隊の兵士。

喘息の発作に苦しみながら、乗っていた馬に
いらだちをぶつけるチェ。

重苦しい場面が延々と続く。ラスト近くの
ボリビア軍のゲリラ包囲網のシーンは圧巻。
どうあがいてもゲリラの勝利はないことが
一目瞭然。

ラストの処刑の場面。いきなりチェの視線に
映像は切り替わる。前編、後編を通じて一貫して、
チェに寄り添い、背景の説明を省いた映画に
ふさわしい。
エンドロールもまったく無音なのがもの哀しい。

29歳の革命では、今ひとつだと感じたデル・
トロの演技も、今回の後編では、チェ・ゲバラ
その人にしか思えない迫真の演技。

キューバで得た権力を投げ捨ててまで、つらい
ゲリラ戦に赴くチェの生きざまを目の当たりに
して、彼の人気の秘密が理解できた。






最終更新日  2009年02月04日 19時15分18秒
コメント(6) | コメントを書く
2009年02月02日
カテゴリ:映画
20世紀少年 第2章.jpg

キッチュでどことなく落ち着かず、不安感・
不快感にさいなまれる映画である。

リアリティのかけら、微塵もなし。もともと
荒唐無稽で膨大な長さの原作をすっ飛ばして
映像化しているため、展開が非情に極端。原作を
読んでいない人に果たして理解できるのであろうか。

ただし、ばかばかしさを承知で見れば、第1章
よりかなりグレードアップしているし、新たな
登場人物も魅力的である。特に小泉響子役の木南
晴夏という女優。大きな目を見開いてコミカルな
演技をこなし、印象的であった。

高須役の小池栄子も不気味な魅力。ばかばかしい
仕草を一生懸命に演じている裏に狂気と冷たさが
顔を覗かせていて上手い。いい女優に育ったものだ。

近未来、巨大スクリーンを持つ飛行船が飛ぶ様子は、
「ブレードランナー」へのオマージュであろうか。

しかし、なんだかんだ言っても、あのエンドロールと
予告編を見せられては、第3章公開の夏が待ち
遠しくてたまらない。






最終更新日  2009年02月02日 22時32分38秒
コメント(0) | コメントを書く
このブログでよく読まれている記事

全91件 (91件中 1-10件目)

1 2 3 4 5 6 ... 10 >


Copyright (c) 1997-2019 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.