10月の読書記録
10月の読書メーター読んだ本の数:15読んだページ数:5311ナイス数:352南冥の雫 満州国演義八 (新潮文庫)の感想地獄のインパール作戦でこの巻、終了。佐々木譲の解説は全巻が終わってから載せてほしかった。まだ1巻残ってます。しかし精神論のみで戦いを遂行させた上層部には怒りしか沸かない。読了日:10月29日 著者:船戸 与一たのしい路上園芸観察の感想普段の街歩き、視点を変えるといろんなものが見えてくる。本書で紹介されている路上園芸は、全体的に緑の葉物が多かった。色とりどりの花々の写真が多ければもっと心地よい本になったと思う。読了日:10月24日 著者:村田 あやこ現代オカルトの根源:霊性進化論の光と闇 (ちくま新書)の感想結論にあるように「霊性進化論=妄想の体系」ということを延々と読んだ。でもこの妄想は身近にも潜んでいることに気づいた。昨日飲んだワインもビオディナミワインだったし。読了日:10月24日 著者:大田 俊寛嘘ですけど、なにか? (講談社文庫)の感想初木内一裕。突っ込みどころ満載の設定ですが、面白くて一気読み。主人公のキャラが好きなので、ここまでドタバタにしなくてもよかったかなとも思いますが。読了日:10月22日 著者:木内 一裕新装版 パン屋再襲撃 (文春文庫)の感想「ファミリー・アフェア」の兄と妹の関係がとてもドライでよかった。ワタナベ・ノボル、笠原メイ、双子、ねじまき鳥など、おなじみの名前が出てきて嬉しい。読了日:10月21日 著者:村上 春樹カンガルー日和 (講談社文庫)の感想「鏡」はよくあるタイプのホラー作品だが、とても怖い。日常の隣り合わせにある異界に迷う「図書館奇譚」が好き。佐々木マキのイラストがステキ。読了日:10月19日 著者:村上 春樹はじめての暗渠散歩: 水のない水辺をあるく (ちくま文庫)の感想都内には無数の暗渠がある。何気なく歩いていた小道が実は暗渠だったりする。暗渠にはいろいろなサインが隠されていて、そんなことに気づくと街歩きの楽しみはますます増える。暗渠は異界への入り口だ。(住民には迷惑千万かもしれないけれども)読了日:10月19日 著者:本田 創,高山 英男,吉村 生,三土 たつおペンギン・ハイウェイ (角川文庫)の感想常に理論を重んじ、いじめにも屈しない小学4年生のアオヤマ君の年上のお姉さんへの恋物語。少年の淡い恋心に共感。町はずれの草原に現れた海、私は惑星ソラリスの海を連想した。読了日:10月18日 著者:森見 登美彦裏閻魔の感想日本版「ポーの一族」かなというのが第一印象。幕末から終戦までの80年間、歳を取らない主人公と老いていく周囲の人々との心の葛藤が切ない。そこに同じ境遇のライバルが絡み、話が盛り上がる。一気読みでした。読了日:10月16日 著者:中村 ふみW県警の悲劇 (文芸書)の感想W県警の女性警察官たちの物語。女性蔑視の風潮を変えようと地位を上りつめる主人公をラストに待ち受けていたものは・・・・ブラックな展開にびっくり。すっきり騙される作品と、イヤミスと様々な短編集。読了日:10月13日 著者:葉真中 顕ラットマン (光文社文庫)の感想一気読みでしたが、全体的に重苦しいムードが漂っていて、ラストのどんでん返しにもすっきりとしないのは残念でした。「カラスの~」のような爽やかさが欲しかったなぁ。読了日:10月11日 著者:道尾 秀介欺す衆生の感想しがないサラリーマンが詐欺の世界でのし上がっていくサクセスストーリー。だが内容は非常にブラックで、ラストは将来の破滅をほのめかして終わる。後半は詐欺のスケールが大きくなりすぎ、具体性が乏しくなっていくが、まぁそれはそれで面白かった。読了日:10月10日 著者:月村 了衛Blueの感想平成の30年余りの世相がフラッシュバックする。児童虐待についての「陽の当たる社会からの斥力、陽の当たらぬ密室での暴力への引力」というフレーズが的を得ていると実感する。ラストが少々端折り過ぎていたのが残念。読了日:10月07日 著者:葉真中 顕medium 霊媒探偵城塚翡翠の感想ずいぶん前に図書館に予約していたので、どんな感じの本だか全く忘れており、虚心に読んで大正解。表紙絵に騙されて、ライトノベルタッチのミステリかと思いきや、世界が反転するラストに驚愕。読了日:10月04日 著者:相沢 沙呼風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)の感想現代パートの主人公が語るように、研究者が聞けば一笑に付される「夢物語」。コジモ・ディ・メディチの幽霊まで登場する壮大なファンタジーでした。確かに夢はありましたが、出来過ぎ感が強すぎて、今ひとつ物語に入っていけませんでした。狩野永徳の「洛中洛外図屛風」が今月、東京国立博物館で展示されるので見に行きます。読了日:10月01日 著者:原田 マハ読書メーター