2007年10月21日

牛乳を注ぐ女とオランダ風俗画展  国立新美術館

(18)
カテゴリ:アート
牛乳を注ぐ女.jpg

やっと「牛乳を注ぐ女」に会えると勢い込んで、9時半に美術
館会場に並ぶが、もう80人ほどの列ができていた。そのため、
9時50分に開場になる。ところが、一気にフェルメールの部屋
まで進むと、人はまばら。おかげで十二分に「牛乳を注ぐ女」
と対面することができた。

皆さんのブログで予習していたため、しっかりと双眼鏡も用意
していたので、細部までじっくりと眺めることができた。

とにかく見たかったのは、ウルトラマリンブルー。ラピスラズ
リで描かれた「青」だ。実は、クロスのラピスラズリで出来た
シャープペンを愛用しているので、とても身近に感じている色
なのである。果たして肉眼で見るとどんな色だろうかとワクワ
クしていたのだ。思ったより全体的に暗めだったのだが、一部
分だけ明るく輝いている箇所は、奇跡のように美しく、うっと
りした。

メイドのかぶる白い帽子(オランダ帽子?)がキラキラと白く
輝いていたのが、強く印象に残った。だから実際にこの作品を
眺めると、壁の白、帽子の白、シャツの白と「白」が美しいと
思った。それが、黄色い服、青いエプロン、赤いスカートを見
事に浮き立たせているのだなぁと感じた。

「もっと知りたいフェルメール」の本や、皆さんのブログで予
習していたメモを取り出して、すべて双眼鏡でチェックした。

壁に刺さったくぎとその影。
壁に刺さったくぎのあと。
破れた窓。
パンの一つぶ、一つぶ。
らせん状に落ちるミルク。
パンの後ろにあるビンの重厚さ。
壁に掛かるカゴと金属容器の輝き。

しかし、「真珠の耳飾の少女」のような美少女を描いたものでも
ないこの「牛乳を注ぐ女」が、なぜこんなに人気があるのかと
常々、疑問に思っていた。

「もっと知りたいフェルメール」で、著者の小林さんが述べて
いる通り、「色彩と形と構図の力。『牛乳を注ぐ女』ほどそのこ
とをはっきり教えてくれる作品は、西洋美術史全体を見まわし
ても、そうそうはない。」ということを実際に絵の前に立ってみ
て、確信することができた。

オランダ絵画では、どちらかというとヴァニタスなどの静物画
が好きなのであるが、今回はヤン・スーテンの多くの作品など、
風俗画も楽しいものだと感じた。見立て絵ではないけれども、
絵の中に描き込まれたそれぞれの「モノの意味」が分かれば、
もっと楽しいのだろう。

子供の髪を梳いている母のいる室内.jpg

以前、兵庫県立美術館で、「恋文」を見に行った時に出展されて
いた風俗画もあった。カスパル・ネッチェルの「子供の髪を梳
いている母のいる室内」に描かれた母親のスカートの質感の素
晴らしさにも見とれた。

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独立展に出展されている知人の絵を眺めて、国立新美術館を後
にした。独立展の方は、オランダ絵画と打って変わって楽しい
絵がいっぱいであった。





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最終更新日  2007年10月22日 07時14分16秒
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