ラインゴールド(仮)
2024/05/12その2相生座ロキシーファティ・アキン監督「ラインゴールド」(2022)観るめっちゃおもしろい。ドイツのクルド移民の成り上がり物語。今のドイツのリアル。おもろい。これが実話ベースってのが凄い。主人公のカター(Xatar)はドイツのラッパー。カターは81年生まれなので、彼がローティーンの頃実際おれはドイツで暮らしていたことになる。だから雰囲気としては皮膚感覚ですごくよくわかる。おれは1996年くらいにドイツを離れてしまったのでカターのデビュー後のことはよく知らないし、カターのことも知らない。でもおれが居た頃のドイツはもう既に超移民社会だった。もちろんラップはとても人気があった。おれ個人はドイツの移民の人々に対してネガティブな気分になったことはほとんどない。よく通っていた食料品店やインビスの移民の店員さんはみんないい人で、彼らとちょっとした挨拶や他愛のない会話を交わすのが楽しかったしみんなとても親切だった。もちろん様々な要因でストリートギャングみたいになる移民の人もいただろう。そんな感じの人も確かに多かった。でも、変な風にイラついてたりしなければ、移民の人たちは総じて優しかった。彼らの置かれた状況を考えれば、ギャング的になっていく人がいるのも無理もなかろうし、その気持ちをラップに乗せて吐露していくのもごく自然なこと。おれに対して攻撃的で侮蔑的な態度を取ったりするのはほぼ「ドイツ人」だった。ネオナチの台頭が話題になってた時期のこと。スキンヘッドの怖いドイツ人はけっこう多かった。こーゆー人たちがたむろしてるような飲み屋に間違って入らないようにおれは気をつけていた。移民の皆さんがたむろしてるケバプ屋さんとかは、一瞬怖いと思ったりするが、入ってみると別に普通に居心地よかったりする。劇場のクロークの場面。個人的にここがめっちゃ印象的だった。とても懐かしい感じなのだ。おれはアキン監督の「屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ」が気に入ったので、この作品も楽しみにしていた。アキン監督の作品。他にも何か観てみようかな....【中古】 屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ(Blu−ray Disc)/ヨナス・ダスラー,マルガレーテ・ティーゼル,ハーク・ベーム,ファティ・アキン(監督、脚本),F.M.アインハイト(音楽)「アンチヒーロー」#05リアタイで見る野村萬斎さんあっぱれ!夕メシ家内作のタンスユク