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テーマ:最近観た映画。(38848)
カテゴリ:日記
2013/01/28
またしても雪 前日の疲れあり、 高見盛、引退のニュース。ちょっとさみしいね。 鈴木清順「刺青一代」(1965) CSでやってたのを倒れる前に録画していてそれをようやくDVDに落として、今頃になってじっくり観た。 これは学生時代に名画座で観た。 伝説的な終盤のあの殴り込みの清順美学が炸裂する襖のシーンは初めて観たときはほんとにショックを受けて、 しばらくあのシーンのことばかり考えていた。 今回もやはり鳥肌が立ちました。 あの場面だけでなく、全体としてすばらしい映画。 今になって改めてじっくり観るとほんとにもう、 どこからどう見ても名作。 殴り込みに至るまでの高橋英樹の弟(花ノ本寿)の死の赤いライティングから片腕の元侠客の老人からドスを受け取るシーンを経て、クライマックスの殴り込みまで完全に歌舞伎的なやり方で演出されていて、 もうひたすらかっこいい。 高品格はぴったりの役柄。 小松方正の場面もけっこうよく覚えてた。 なぜかカフェーでご満悦で演説してるシーンとかを妙によく覚えてたりして。ほかに印象的な場面も多いだろうに。 なぜだろう。 人の記憶って不思議なものだ。 何度観ても花ノ本寿が憧れる女性が伊藤弘子ってのが おれ的には何となく釈然としない。 和泉雅子はどのシーンもちょーかわいくて、最高。 男の子っぽく振る舞う感じが可愛くて よく覚えてるシーンも多い。 高橋英樹の足の裏を踏みながら 西条八十/中山晋平の 「愛して頂戴(ひと目見たとき 好きになったのよ 何が何だか わからないのよ 日暮れになると 涙が出るのよ 知らず知らずに 泣けてくるのよ...)」 を歌うシーンなど、 ちょっと信じられないほど魅力的だ。 和泉雅子のキャリアの中でもこれは出色の作品。 昼食 魚のマリネ、なます、味噌汁、雑穀ご飯120g。 前回の「dinner」の録画。何の気なしに前回から観始めたがけっこうおもしろい。 前回の「情熱大陸(福田彩乃)」の録画見る 小山明子「パパはマイナス50点」(集英社文庫)読む。考えさせられる本。おれも同じ病気なので他人事ではない。生々しい気分で読んだ。亡くなったときの報道で大島監督が介護度5だったとゆーことを知って読んでみた。壮絶だ。でも、ほんとうに凄い夫婦だと思う。澤地久枝の解説にあるように「みごとな夫婦」。 老いて病んで死んでいくことからは誰も逃げることはできない。おれはいろんな執着を手放せるだろうか。過去への執着、理由もなく思い描いていた未来への執着...。変えようのない現実を受け入れていくことができるだろうか。 大島監督、どうか安らかに。 最近「日本春歌考」のDVDを手に入れたので追悼のつもりでゆっくり観ます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018/03/02 09:13:45 PM
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