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テーマ:最近観た映画。(38846)
カテゴリ:日記
2019/09/06
午前、映画館 ルキノ・ヴィスコンティ監督「ベニスに死す」 (1971)観る。 もう何度観たかわからん映画。DVDも手元にある。 でも、近くで大スクリーンで観られる機会があるなら おれはもちろん万難を排して観る。 しかも4kリマスター版だし、行かなきゃ。 感動を新たにした。何度観ても素晴らしい。 何度も観てるので、 改めて書くこともあまり無いんだけれど、 4kの威力はやっぱり凄いなあ、と。 それにしても... 冒頭、エスメラルダ号が港に入ってくるシーンは、 4kでも如何ともし難いのだろうか... でも、リドのホテルに入ってからは4kの威力が発揮される。 内装や衣装など細部まで途方もない美しさ。 特にタッジオが初めて登場する場面は圧倒的。 この柔らかな繊細さはどうだろう! バロックの肖像画を思わせる色調と光... 手を合わせたくなるほど美しい。 娼館のシーンってこんなに素敵だったかな。 エリーゼのために...エスメラルダ....タッジオ 4kの効果もあると思うけれど、ホントによかった。 ピアノの後ろからひょいと顔を出すエスメラルダの可愛いこと。 ウィーン黄金時代 おれはシルヴァーナ・マンガーノはこの作品の印象が強すぎて、「にがい米」はもちろん、「家族の肖像」の彼女ですら違和感を感じてしまう。 夢のような美しさだ。 タッジオの家族は東欧の言葉(ポーランド語)とフランス語を話す。4kになったせいか、その感じもよりクリアに伝わってくる感じがする。この当時の東欧の貴族とかは確かにそうだよなー。この当時のヨーロッパの言語感覚が「耳」でよくわかる。 おれがたくさん映画を観るようになったのはこの作品がきっかけ。 今は無くなってしまった長野の勤福センターの上映会で観たのだ。中学か高校の頃。 会議室での上映だった。ホール上映ですらなかった。 いまいちすぎる上映環境だったが、 おれはめっちゃ感動した。衝撃的だった。世の中にはこんな凄いものがあるのかと思った。ここからおれはヴィスコンティとマーラーにどっぷりのめり込むようになる。 当時の大都市の名画座では、ヴィスコンティは簡単に観ることができた。 浴びるように観た。 終映後鮨仁でランチ。激混みで、何とかカウンターを詰めてもらって入れてもらった。みなさん優しい。 アジイワシサバ丼 うまい。青魚大好き。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/07/24 06:48:23 PM
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