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カテゴリ:日記
2020/11/29
疲労と虚脱感。 ジャン・リュックゴダール「パッション」(1982) 手持ちのDVDを久々にゆっくり観る。 美しい作品だ。またしてもめっちゃ圧倒される。 そして、おれはこの作品のいつも踊ってる子が大好き。 最後に監督がこの子に言う 「魔法の絨毯だよ」 という台詞をおれは心から愛している。 ゴダールのこーゆー感覚はいつも超素敵だ。 これを最初に観たときは、ジガヴェルトフ集団の作品など一本も観たことがなかった。 従ってこの作品の政治性のことなど よくわからずに観ていた。 当時は専ら「ウィークエンド」以前の作品に引き寄せて観ていたのだ。それじゃ全然わからないよなー。 せめてこの時点で「万事快調」や「勝手に逃げろ/人生」を観れていたらもう少しとっかかりがあっただろうが… その頃はこれらの作品は なかなかつかまえられなかったのだ。 だから、「労働」の問題がよくわからない。 ひたすら絵画の場面でラウル・クタールが作り出す光と影が織り成す素晴らしさにやられまくり、音楽の使い方の素晴らしさにだけやられていた程度だった あのイェジー・ラジヴィオヴィッチが主演で、 ポーランドのことが繰り返し語られることも、 ハンナ・シグラが雇用主の側で出てくるとゆー配役のことなどかも、あまり考えてなかったと思う。 今思えば、わかりやすすぎるほどのことなのだが.... 雇用側と労働側(イザベル・ユペール)の両方と寝る映画監督… もちろんポーランドの「連帯」のことはぼんやり知っていたし、アンジェイ・ワイダ監督の作品もちらっと観てはいたのだ。でも、ゴダールとワイダを結びつけてよく考えることはなかった。 「鉄の男」と同時期の作品なのにね。 映画と政治を結びつけて考えるなんて、 当時はほとんど考えなかった。 若かったしバカだったんだよね。 「労働運動」 「労働と快楽」 映像作品の撮影だって、労働だ。 【中古】 パッション<デジタルニューマスター版> /ジャン=リュック・ゴダール(監督),イザベル・ユペール,ハンナ・シグラ 【中古】afb 夕メシ、辛い鍋 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021/12/10 08:05:42 AM
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