|
テーマ:最近観た映画。(38841)
カテゴリ:日記
2021/01/23
昼、印度焼きそば作って食う。 麺は乾麺のラーメン使う。 相生座ロキシー。 セルゲイ・ロズニツァ監督「国葬」(2019) いやあすごかった。観てよかった。 アーカイヴァル作品の極致。 このスタイルは凄いなー。 監督の「そのまま見せる」とゆー姿勢があるからこそ、この国葬の異常な規模の巨大さが、強烈に伝わってくる。弔問の列の長さ。錚々たる各国の弔問客。 とにかくもうスターリンの遺体に近づくまでめちゃくちゃに時間かかる。それが延々と続く。 説明一切なしでとにかく続ける。 我々はこれを長いなーなどと観て、 時々居眠りしたりするわけだが、 実際はそんなもんじゃない ホントはこれが数日間続いていたのだ... もっと凄かったんだよな。 おれもちょっと居眠りしたけど、 ハッと起きてもまだ全く同じことをやってた(笑) そして、花・花・花花花花.... この国葬のために街から花が無くなってしまって、 スターリンと同日に亡くなったプロコフィエフの葬儀に弔問に訪れた人は花を持参することができなかった... とゆー情報をおれは文字で知っていたが、 これを観てそのことを強烈に実感させられた。 国内のあらゆる場所でスターリンに弔意を捧げる人々。 ソ連の圧倒的な民族的多様性が 画として問答無用で提示される。すげえ。 それにしても、 ただ死んでるだけなのに、 スターリンの存在の圧倒的巨大さ。 やっぱり尋常じゃないね。 涙する人々。 無茶苦茶な暴君だったスターリン。 それでもみんな泣いた。 「国父」だったんだなあ。 圧倒的に強烈な国父を喪って、 不安だったんだろうな〜。 たぶんスターリンを憎悪してる人ですらも、 どこか不安になったかもしれない... とんでもない凶悪なおっさんだったけど、 それでも国民は頼りにして拠り所にしていた。 ロシアは伝統的に異常にパワフルな指導者(国父)が好きなんだなあと改めてつくづく思わされる。(イワン雷帝、ピョートルなどなど、いうまでもなし) 歴史的有名人が続々と登場して興奮した。 レーニン廟前での追悼式。みんな似たようなことばかり言って死ぬほどつまらない。まあ、追悼だから普通でもそんなに変わったことも言わないけれども、ソ連はここにイデオロギーが入るからなあ...しかもスターリンだし...このつまらなさが独特で超怖い。 どうしてもマイクの前に立つモロトフやベリヤの内面を考えちゃったりするよね。 上映後、サニーフィルムの有田さんのトーク。 めっちゃ良かったー!有意義だった。 おもしろくて興味深い。 またお話が聞きたい。 有田さんは長野に縁がある方でそれもなんだかうれしい。 ロズニツァ監督の三作を「群衆」としてまとめて公開したのは凄い。フライヤーのデザインも素晴らしい。そしてこーゆー裏話がとてもおもしろかった。 もちろん映画の内容や監督のお話も超おもろいんだけど。「配給」の話はあまり聞けないから.... 帰宅。 充実した「群衆」のパンフレット 舐めるように読。 厚揚げのあんかけ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022/01/04 02:14:05 PM
|