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カテゴリ:日記
2022/04/07
カムカム ひなたの「もう逃さへんで」が👍 深津さんのサニーサイドすごく良かった。 安子とるい、ハグでI LOVE YOU✨ 吉田喜重監督「エロス+虐殺」(1969) 必要あってDVDで観る。 ほんとうに久々に観直した。 大杉栄を演じるのが細川俊之さん。めっちゃかっこいい。これぞ大正デカダンス!とゆー佇まいは超素敵だ。こりゃ惚れてまうやろ。 大杉栄、伊藤野枝、神近市子が起こした日陰茶屋事件をクライマックスに置く。 大杉栄は堀保子とゆー妻がいて、新聞記者の神近市子を愛人にしていた。その不倫な三角関係に「青鞜」の伊藤野枝が加わって一層複雑化してそれが極まって、日陰茶屋で市子が大杉を刺してしまう。そりゃ〜刺されても仕方ないかな、と思っちゃうね。 「青鞜」の時代。インテリの女性ほど不倫に走りがちだった...青鞜な女子たちは芸術家や思想家たちとの恋愛(不倫)にのめり込んでゆく。それこそが彼女たちのプロテストで強い意志表示だった...。本当に真剣で命がけだったんだと思う。いざ恋愛となればすることは結局今も昔もそんなに変わらんけど、現代の女の子たちの不倫やフリーセックスとは思いの強さが全然違う。この映画では現代の子たちと対比して描かれるので一層それが際立つ。 細川俊之さん演じる大杉栄がむずかしい顔してもっともらしく「ひたすら自分に都合のいいフリーラブ」の在り方について述べるのが超笑える(1.互いに経済的に自立すること2.同居しない3.お互いは性的に自由)。あまりにお気楽で能天気な一夫多妻の夢想。そんな簡単にいくわけがない(笑)そして偉そうに言ってる大杉自身は経済的に自立できず神近の世話になっていたりする... 当時の女たちは強くしたたかで、地に足がついていて、恋愛に対しても本当に命がけで一途だ。 大杉はそんなことを言いながら「人間による人間の搾取の廃絶」とか「革命とは すべてのものを完膚無きまでに破壊することだ 」などと力強く述べたりもする。おもろい。でもそこんところはマジなんだよな。こーゆー奴だから本気で革命を夢想することができるし、実行できる。 青鞜の時代は同時にアナキスト、コミュニストの時代でもあった。恋愛もアナーキーだったんだよね。 やっぱり大正時代、すごいな。 芸術的で超絶美しい作品なので笑っちゃいけないのかもしれんけど、笑っちゃうところも多い。原田大二郎さんの「ゲバゲバー」も笑ったー。だっておかしいんだから仕方がない。 岡田茉莉子さん美しい! 徹底してストイックに物を少なくした室内の撮影が凄い。無機質な現代の街やアパートの部屋とうまくフィットしてる。そのかわり花や海辺の風景など自然の描写が無茶苦茶美しく素晴らしい。 震災の時大杉と大杉の息子と伊藤野枝は憲兵に殺されるが、そこは前衛演劇的っぽく処理される。 内田魯庵の本、読んでみようかな 甘粕の本も読まなきゃいけないと思う 傘が効果的に使われ、とても美しく印象的。 クライマックスの日陰茶屋のシーンはとにかく圧巻。 刃物がやばすぎ。 一柳慧さんの音楽が最高。抒情と前衛。 ラスト、登場人物全員で記念撮影するのが良い。 やばいかっこいい。 昼、オートミール雑炊 地味に勉強。 チャイ子すごいなー。 「台湾とは何か」読。 日本の統治時代よりも現代台湾について詳細に書かれている。読んでよかった。勉強になった… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022/11/27 09:04:27 PM
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