土曜日その2
結局土曜日の夜のコンサートの記録を書かないまま週末になろうとしている・・ひとつは、手が痛くて、あまりキーボードを打ちたくないというのもあるのだが・・。基本的には自分がぐうたらだから、こんな風になってしまう。さて、土曜日の夜は、小さな木造の教会でのコンサート。小さな木造の建物なので、音がよく響いた。本番前の練習では、先生が「うるさい」と口にするほど。(ソロのある曲なのに、伴奏側のテュッティーがうるさすぎたのだが・・・)しかし、本番は・・・・ありがたいことにたくさんのお客様に入っていただき、響きがぜんぜん変わってしまったのだ・・。ホールでもお客さんが入ると響きが変わるのだと思うが、パイプいすが並んでいただけの空間に人が入ると、ものすご~く響きが変わる。まぁ、結果的にはそれぐらいでちょうどよかったかもしれない。演奏者もお客さんもひとつのフロアでの演奏会。まさに「室内楽」的だった。しかし、本番というものは、いつも、練習中には起きなかった予想外のことがおきることが多い。(もちろん練習不足がその一番の原因なのだろうが・・)ソロパートが間違ったりすると、ソロパートに合わせている伴奏側は、それをどう処理するか、その場で判断しなければならない。今回、ソロパートがあやういことがあったのだが、みんなが瞬時にそれに合わせたので、全体が崩れることはなかった。それぞれミスはあり、反省しつつ、「次回のコンサートでリベンジ!」と気合を入れていた。このコンサートで私は、1曲はティンパニ、他の曲はビオラで参加した。ビオラで本番に臨んだのはこれが、2回目。1回目は1曲だけ、それもすごく簡単な曲だったので、実質的には、今回がビオラで参加した始めての本番といっても良い。ビオラを手にしたのはたぶん8年ほど前なのだが、習ったのは約半年、その後ずっと触っていなくて、ここ半年でまた弾き始めたという感じ。ティンパニの方は、中2から社会人まで、約10年間続けていた。その後も仕事の関係で打楽器に触れる機会もあった。といってもこちらのほうも、ここ数年は楽器に触れていない。ティンパニそのものを使った練習は、ほんの1,2ヶ月だった。しかし、やはり経験年数とはすごいもので、ティンパニの曲のプログラムがくると、なんだかほっとしたのだった。やっぱり、ここが自分の定位置というのだろうか、なんだか、ティンパニを前にして立つと、しっくりくるのだ。今回の本番のための練習時間で言えば、ビオラを弾いている時間のほうが圧倒的に長かったはずなのに、やはり、ティンパニのほうがまだまだ自分の馴染みなのだ。結局私って、やっぱり、打楽器がすきなんだろうなぁ・・・と感じた本番でもあった。さて、そんな本番が終わって、また楽器を車に搬入し、移動。先生の家へチェンバロを下ろし、自宅へ戻ると、ティンパニをおろす・・。そこまで終わったのは、本番終了後2時間半後くらいだったかな。今回の本番は、弟のお嫁さんが、MDで録音してくれた。そのMDを車中で聴きながら帰った、セカンドバイオリン担当の二人(その一人は弟)は、ブルーになったらしい・・・・。でも・・・聞いてくれた人たちは、「すっごくよかった」「感動した」「また聴きたい」「音楽には力がある」等のコメントを下さり、とても喜んでくださったのであった。(ホッ・・・)