「石川佳純」という名前が、卓球界だけでなく、全国的に知られるきっかけになったのは、おそらく、2007年1月の平成18年度全日本選手権大会以降だろう。愛ちゃんがベスト16で敗れるなか、中学2年生の石川佳純はベスト4へ進出。その年の世界選手権の代表にも選ばれ、注目度はいっきにアップした。
卓球というスポーツは、体力ばかりでなく、運動センスや頭脳も求められる。それゆえに、若くして、卓球の実力が伸びるということは、やはり、天才少女と呼ぶにふさわしいように思う。もちろん、本人達は、ものすごい努力をしているのだから、「天才」という言葉で片づけられるのは好きじゃないだろうけど...。今後、石川佳純が、愛ちゃんのようにマスコミ受けする存在になるかどうかは分からないが、卓球という舞台では、元祖天才少女に並ぶか、それを超える存在になるのは間違いないだろう。
左利きのカスミン
カスミンこと、石川佳純は、1993年2月23日生まれの「左利き」である。親は、右への矯正を試みるがダメだったらしい。しかし、卓球の世界でも、右利きが明らかに多く、左利きとはやり慣れないことから、有利と言われている。石川佳純は、小学校1年生の時に、親の影響で卓球を始める。数ヶ月のうちに、全日本大会のバンビ(小1・小2)の部に、山口県代表として出場するなど、才能の開花は早い。
才能を確信した両親は、自宅に卓球場を造る。小学6年生の時には、全日本大会のホープス(小5・小6)の部で優勝。中学2年生と3年生の時には、全国中学大会で2年連続の個人優勝。愛ちゃんを超えた、と報道されているが、彼女自身は 「向こうが実力が上なので全然思ってない」とのこと。実際、世界ランキングでは、まだまだ遠い存在だ。それに、タイプが違うので、比べる次元じゃないのかもしれない。愛ちゃんは丸い癒し系で前陣型の卓球スタイル、カスミンは鋭いカッコイイ系で中陣型の卓球スタイルに、私には見える。
天才少女の育ち方ポイント
わが子を卓球少女に育てたい親に限らず、石川佳純ら天才少女の育ち方にふれるのは、子供の才能を伸ばすうえで多くのヒントを与えてくれるだろう。若いうちから、才能が花開き、大人顔負けの活躍をする少女たち。その中には、親の期待を背負って英才教育された子供もいれば、ささいなきっかけで「自らの生き方」を早い段階で決め、それに向かって突き進んだ子供もいる。
天才少女の姿は、子供ばかりでなく、大人にも、大きな刺激を与えてくれる。そんな刺激を受けるのが楽しみで、このサイトを作ってる。そして思うのは、子育てにおいては、まず親が変わる必要があるということだ。ちなみに、私なりに、天才少女の育ち方ポイントをまとめてみました。
1.若いうちに、相性の良い(?)指導者と出会っている。
それが親の場合もあり。
2.始める年齢は早くとも、咲くのも早いとは限らない。
あとで、見事に咲く場合もある。
3.興味をもったものは大切にする。
そのものが伸びることもあれば、別のものが伸びることもある。
4.逆境が起きた後に、グンと伸びることが多い。
しかし、逆境のおかげとは限らない。
5.練習量などは、人それぞれ。性格や人間性も、人それぞれ。
何のためにやっているかっていうのも、人それぞれ。
いかがでしょう? 天才少女への道は見えますか?