【スポーツ】城島の絶不調
シアトル・マリナーズの城島が不振に陥っている。しかも過去にないほどの大不振である。彼の日本球界とメジャーでのこれまでの輝かしい偉業を考えると、今年の打率.207 本塁打3 打点20(7/23時点)という数字は信じられない・・・。ダイエー(ソフトバンク)時代も好不調の波はかなり激しい選手だったが、骨折で大幅な欠場を強いられた2000年を除いて、スタメンマスクをかぶった1997年から5度も3割越えを果たし、日本での通算打率(11年)は古田の生涯打率を上回る.299という数字を残した。2004年には捕手としての最高打率パ・リーグ記録である.338も記録している。本塁打数も規定打席数に達した全シーズンで2桁本塁打を記録し、20本塁打以上は2度、30本塁打以上は3度とパワーも見せつけた。打点も2003年は119まで伸ばし、NPB史上初の100打点カルテット形成に一役を担った。メジャー移籍後も、以下の数字が示すとおり野球からベースボールへと難なく順応できていた。【1年目】率.291 本18 点76 【2年目】率.287 本14 点61特に1年目は日本人メジャー選手の新人記録である18本塁打を達成し(松井秀は16)ア・リーグ新人捕手シーズン最多安打記録を44年ぶりに更新する147安打を放った。2年目は少し数字は落ちたものの、守備率と盗塁阻止率でMLB全体でトップとなり、今年は打撃、守備ともMLBのNo.1捕手となるような活躍を期待されていた。そこでマリナーズもシーズン序盤に2011年まで契約を延長したが、その矢先にこの絶不調に陥ってしまったのである。素人なりにこの不振の原因を探ってみると、城島はもともとアッパースイングで引っ張ることが多い選手だが、今年の打撃を見ていると特にその傾向が強い気がする。最近放ったヒットもほとんどがレフト方向。確かにフルスイングがモットーというような選手なので仕方ない部分もあるが、昔はもう少し右方向へのヒットやホームランも多かったと思う。基本に忠実にセンター返し、あるいは流すような姿勢もあっていいのでは!?それでも彼のパワーならスタンドに入れることは可能なはず。最近は代打出場も多く、球団が放出の可能性も示唆しているが、日本球界の至宝にそんな汚点はあってはいけません!一刻も早く本調子に戻ってくれることを願ってやみません。