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カテゴリ:音楽についてうんちく
金田一耕助の映画音楽で忘れられない曲が2曲あった。遠い昔、兄貴がFMをエアチェックしたテープでよく流していた曲なのだが、そのテープがどうなったかのかはわからない。 一曲は東映映画「悪魔が来たりて笛を吹く」のテーマ曲だっていうのは知っていた。ずっと聴きたくて、2年ぐらい前、「悪魔が来たりて笛を吹く」のサントラCDが復刻版として販売されていのを知り、アマゾン・コムで購入して聴くことが出来た。 だがもう1曲のほうはどの映画の曲なのかずっとわからなかった。それまで観たことのなかった「病院坂の首縊りの家」の曲ではないかと思っていたが、映画「病院坂~」のビデオを借りてきて観た結果、「病院坂~」の曲ではないことを確認した。となると映画「獄門島」しかないじゃないか・・・そう思いながら「病院坂~」に続いて借りてきて観たのだが、果たしてそれは「獄門島」のテーマ曲であった。 映画になった金田一耕助シリーズの音楽は粒ぞろいだと思う。「愛のバラード」(「犬神家の一族」)や「黄金のフルート」(「悪魔が来たりて笛を吹く」)など、インパクトのある名曲からカネボウのCMソングで使用された”ミステリアスクイーン”「愛の女王蜂」など、忘れずに覚えていた。芥川也寸志「八つ墓村」のオーケストラサウンドにしても、なかなか聴き応えがあっていいと思う。 そんな70年代金田一耕助シリーズの映画テーマ曲を集めたアルバムが『悪魔の調べ』だ。コロンビアレコードから出されていて、「獄門島のテーマ」も収録されている。 このCDが欲しくて前からアマゾン・コムを調べていたのだが、もう取り扱っていないとのこと。楽天ショップにも掲載されているが、品切れで在庫なし状態だ。 楽天ブックスリンク しばらくの間あきらめていたのだが、昨日ブログに書いた渋谷TSUTAYAで発見することが出来た。渋谷TSUTAYAには映画「獄門島」のサントラも置いてあったが、とりあえず『悪魔の調べ』を借りることにした。 『悪魔の調べ』の2曲目に「獄門島のテーマ」が収録されている。ビデオで映画を観た時は映画向けのショートバージョンということもあり、記憶の中のイメージを完全に再現することは出来なかった。だが、渋谷TSUTAYAのおかげでフルコーラスを聴くことが出来た。4半世紀ぶりぐらいで聴いたことになる。実に久しぶりにその曲を聴きながら、これだよこれ!、このメロディー!、このコーラス!!って嬉しくなり、はからずも涙があふれてきてしまった。 曲は冒頭、深いリバーヴのかかった女性スキャットが旋律を奏で、進んでいく(このスキャットが忘れられなかった)。途中ブレイクが入り、ドラムのおかずが入って今度は主旋律をストリングスが奏でる。そのストリングスが入ってくるところのうねりのインパクトも強い(この部分もまた忘れられなかった)。押さえ気味なリズムセクションは、今よく聴いてみるとJAZZ~フュージョン系で、ベースラインの動きが実はファンキーだったりする。 他の金田一耕助映画のテーマ曲はマイナーコード主体の哀愁感漂うものが多いけれど、この「獄門島のテーマ」はちょっと異色だ。映画の舞台と同じく、夏の海が似合いそうな明るめの癒し系サウンドで、シンプルだけどノスタルジックないい曲だと思う。 グラス片手に、夏の夕暮れ時の海でも眺めながら、いつまでも繰り返し聴いていたいような感じだ。 作曲は田辺信一。東宝の金田一耕助シリーズは「獄門島」から「病院坂~」まで作曲を担当している。 自分が好きなミュージシャンの第1位にジェフ・ベックを挙げるのは、その70年代の音楽がロックでありながら、JAZZ~フュージョン~ファンキー系のサウンドだっていうこともある。大野雄二や、「黄金のフルート」、そしてこの田辺信一の「獄門島のテーマ」が子供のころ脳裏に刷り込まれていたからこそ、後に聴いたジェフ・ベックの「スキャッターブレイン」や「ダイヤモンドダスト」に飛び上がったっていうものあるかもしれない。 田辺信一『獄門島のテーマ』はこちらで聴けます 追伸) 『悪魔の調べ』に収録されている『八つ墓村』『犬神家の一族』『本陣殺人事件』の楽曲は東宝レコードによるカバー演奏で、オリジナルとは微妙に異なります。オリジナルについてはそれぞれのサントラにてお楽しみ下さい。 ●関連記事一覧:金田一耕助についてうんちく 映画&音楽 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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