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テーマ:今日聴いた音楽(73685)
カテゴリ:音楽についてうんちく
(前回からの続き) スーパー戦隊シリーズは今放送している『轟轟戦隊ボウケンジャー』が30作品目となり、歴史が長い分、本編で過去の作品のアイデアを再利用して使っているケースがよく見られる。音楽についても、過去の作品の影響を受けてるって思えるものがあって、その変遷の歴史がおもしろい。音楽的分析視点で、その中からいくつかをピックアップ。 ■『恐竜戦隊ジュウレンジャー』 オーケストラサウンド・ガッチャンコ手法 今年の2月まで放送していた『魔法戦隊マジレンジャー』(2005.2~2006.2)のオープニングは、スピード感のあるロック調の曲なんだけど、前奏や間奏にオーケストラ演奏を大胆にドッキングさせて、曲のスケールアップを図っている。おなじく『爆竜戦隊アバレンジャー』(2003.2~2004.2)のエンディングも、フルコーラス版では♪アバアバアバアバアバレンジャー の歌に入る前に、全然曲調が違うオーケストラサウンドを配置している。アバレンジャーでの曲調の対比が一体何を意図しているのかちょっとわからなかったけれど、アルバムを聴いて『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のオープニングの影響なんだ~って思った。同じ恐竜モノだし。 『恐竜戦隊ジュウレンジャー』(1992.2~1993.2)のオープニング曲では、歌の部分の曲調とは異なるオーケストラサウンドを前奏や間奏に配置しており、曲全体のスケール感が壮大なものとなっている。歌の部分との連携にも違和感はなく、その手法は成功していて、いい感じだ。曲は機械的なシンセのリフで始まり、オーケストラサウンドが続いて、ビシバシしたつなぎ小節がきた後、何か危険が迫ってくるような音響となるんだけれど、劇的に♪ジュウレンジャー、ジュウレンジャー伝説の戦士たちよ~ とテンポのよい歌が始まる。その展開が感動的で、アバレンジャーやマジレンジャーはそれがやりたかったんだろうな~と思った。 ■『忍風戦隊ハリケンジャー』 決めの三段構え ブックレットの中に『忍風戦隊ハリケンジャー』(2002.2~2003.2)のオープニング曲について、作曲者・池毅さんのこんなコメントがある。 ~だからどうなのか、この歌のサビ、三段構えになっているんです。”燃え上がれ正義のハリケーン”で終わってもいい。ですけど、その後にヒーロー名が来て。さらに”風にな~れ”。これでもかって(笑)。何度見栄を切っても、一つ一つがカッコよければカッコいいんだ!っていう、歌舞伎で感じた気持ちがあったんでしょうか(笑) 確かにこの三段構え、インパクトがあっておもしろい。これまた『魔法戦隊マジレンジャー』でも似た手法を使っていて、♪魔・法・戦・隊マジレンジャー~ の後に、♪旅立て~ というフレーズがきていて、最初聴いたときはおもしろいな~と思った。こちらは2段構えなんだけどね。ハリケンジャーを聴いて、ああそうか、マジレンジャーはハリケンジャーを参考にしたんだって気付いた。 このパターンはハリケンジャー以降よく使われるようになってアバレンジャーのオープニングや、今のボーケンジャーでもこのアイデアが取り込まれている。 ■『忍者戦隊カクレンジャー』 90年代ダンスミュージック 戦隊初期のころの渡辺宙明さんの曲は70年代ディスコサウンド的色彩が強く、「見よ!!ゴレンジャー」や「大戦隊ゴーグルV」なんかはミラーボールが回ってそうな曲だけれど、90年代ダンスミュージック的な特徴を持っているのが『忍者戦隊カクレンジャー』(1994.2~1995.2)。作曲は都志見隆、編曲は山本健司。 エンディングではラップも取り込まれているし、オープニング、エンディングともなかなかノリがよい。オープニングの曲で特筆すべきなのが三味線ソロ。間奏と終奏で三味線ソロがあり、ノリのいいリズムセクションとあいまって、このCDの聴きどころでもある。最近テレビなんかでロックなドラムをバックに三味線ソロを弾いているのをよく見かけるけれど、カッチョいいよね~。カクレンジャーはそのハシリだったのか? ■『鳥人戦隊ジェットマン』 ストレートロックの系譜 戦隊ソングはディスコサウンド系ではじまったけれど、ストレートロックの系統も多い。最近の戦隊はこの系統の曲が主流を占め、ハウスっぽいハリケンジャー以降のオープニングはすべてこの系統と言っていいだろう。 このストレートロック系で忘れちゃいけないのが『鳥人戦隊ジェットマン』(1991.2~1992.2)。♪ジェットー、ジェットー、ジェットマーン、この言葉のフレーズ、一度聞いたらやみつきになりそうだ。日曜日(6/25)のボーケンジャーの終りで『鳥人戦隊ジェットマン』を紹介していたけど、思わず♪ジェットー、ジェットー、ジェットマーン って口ずさんでしまった。 同じくジェットマンといえばエンディングの『心はタマゴ』。作詞は荒木とよひさだけど、歌を歌った影山ヒロノブがブックレットの中でコメントしているように、時代に左右されない名曲かもしれない。 ジェットマンの作曲は2曲ともつのごうじ。前述したジュ-レンジャーのオープニングも作曲している。 (まだ続くのかって? 次回はいよいよ最終回だ!) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
N朗さん本領発揮ですね。ほんと、音楽に熱いです!
私もマジレンジャーのオープニング、ロックとオーケストラのミックスで深みとゴージャスな感じだなあとおもってましたが、N朗さんのレビューで、 具体的にわかり納得しました。 ちょっと補足ですが、マジレンジャーのあとは「旅立て~」だとおもいます。 子供番組って、おかあさんといっしょやみんなのうたもそうですが、いろいろなジャンルの音楽があって、さらに歌が下手では台無しなので、上手い歌手ばかりだし、子供向けといってもバカにできないですね。むしろ、すごくおもしろいです。 N朗さん、次回も楽しみにしています。 (2006/06/27 07:13:09 AM)
カミちゃんママさん
>これは、CD買って曲聴きながら >N郎♪さんのブログ読み返したくなります! 確かに音楽を聴いてもらうと、話がよくわかると思います。イイですよ。 (2006/06/27 07:53:41 AM)
haruharu318さん
>マジレンジャーのあとは「旅立て~」 >だとおもいます。 ありがとうございます。修正しておきました(笑) この部分ってちょっと変わってっておもしろいな~って思ってたんですが、池毅さんのコメントでやっぱり作曲者もこのアイデアを語りたかったんだな~って思いました。ハリケンジャーは他にもいろいろアイデアがつまっていておもしろい曲です。 (2006/06/27 07:59:33 AM)
スーパー戦隊シリーズの音楽って、
奥が深いですね! ロック調だったり、ダンスミュージックだったり、 ハウステンポの音楽まであったなんてビックリです^^ (2006/06/27 08:46:47 PM)
マチャピン!さん
>ハウステンポの音楽まであったなんてビックリです ハリケンジャーのオープニングはテンポよく、カッチョイイですよ~。和モノ楽器も取り込まれていて、作曲者によると歌舞伎の影響を受けたとか。 (2006/06/28 08:08:27 AM)
もうこれは同じCDを買うしかない!って気になってきました♪
(2006/06/28 08:05:43 PM)
まっきー0119さん
>もうこれは同じCDを買うしかない! このCDにはハリケンジャー(2002年)までしか入っていないのですが、それ以降もいい曲がそろってます。特にマジレンジャー(2005年)のエンディング・マジカルフォースは絶対にはずせない名曲だと思います(笑) また、このCD自体が一度タイムレンジャー(2000年)の時に発売されて、その後ハリケンジャーまでが追加収録されてされたみたいなので、さらに追加された版が出るかもしれません。 戦隊ソング集はいろいろ発売されているので、他にも調べてみるのもおもしろいかも。図書館なんかにおいてりゃいいのにね~ (2006/06/28 08:33:29 PM) |
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