N郎♪音汰。(楽天ブログ)

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N郎♪

2007/02/14
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前回からのつづき)

前回はデカレンジャーの魅力について書いた。だがN郎♪的にはいまひとつデカレンジャーにのめりこめなかったことも事実だ。その原因を挙げてみよう。

警察組織が舞台であること・・・・現実の警察組織は日本の3大タブーの一つと言われており、権力・特権組織としての不正や不祥事が後を絶たない。怠慢捜査で事件を事故にしてしまったり、他殺を自殺にしてしまったりで、そのような警察組織を美化していることへの抵抗感。もちろん庶民のために正義を貫き立派に働く警察官の方も大勢いると思う。しかし権力を持つ者は、それをチェックする機能が働いていない限り、腐敗していくのが古今東西世の常なのだ。逆に警察組織の不正などを追求するストーリが出てくれば面白かったかもしれないが、デカレンジャーは勧善懲悪のシンプルさを売りモノにしていただけに、その域を求めることは無理であった。

ジャッジメントのデリート許可への抵抗感・・・・いくら極悪犯罪者のアリエナイザーとはいえ、ジャッジメントされているときのうろたえている様子、そしてデリート許可=デカレンジャーによる抹消処分の流れにはちょっと首をひねってしまう。その流れに諸手を挙げて賛成する人がいたとしたら、恐ろしい世の中だと思う。デリート許可の後、アリエナイザーが「これは冤罪だ!」とか、「家族が星で自分の帰りを待っているんです!命だけはどうか助けて下さい!!」とか言ったらどうするんだろう?ジャッジメントの公正さはどの程度なのか?あきらかな重大犯罪者ばかりだったからわかりやすかったけれど、微妙な犯罪者で、それに対してデリート許可が出されたらどうしたんだろう?

全話を観たわけではないし、中にはジャッジメントで「○」となったアリエナイザーもあった。しかしジャッジメントに対して深いところまで描かれていたとは思えない。仮に上に挙げたようなストーリ展開があったとしたら、ジャッジメントから現実の裁判制度や死刑制度に対する問題提起となり、賛成だろうが反対だろうが視聴者の思考回路を活性化させ、デカレンジャーへの評価は一気にアップしたのは間違いない。

2000年のタイムレンジャーでは敵を殺さず圧縮冷凍するという、かなり画期的で進化した解決方法をとっていたスーパー戦隊シリーズであるのだ。シンプルさを売り物にした分、デカレンジャーでは視聴者の思考回路を停止させ、番組のレベルが単なる娯楽作品のレベルにとどまってしまったと言わざるおえない。

・・・とまぁ、不満がないわけでもないが、子供番組にそこまでのレベルを求めることは筋ちがいなことなのもしれない。でも先に挙げたタイムレンジャーでは、登場人物のセリフの中に圧縮冷凍をする意義が出てきたこともあったのだから、スーパー戦隊シリーズを単なる娯楽作品のレベルにとどめておくのはもったいないことだとも思う。単なる子供番組の枠を超え、可能性を追求してきたのがスーパー戦隊シリーズの歴史ではなかったか。


これらの抵抗感のほかにデカレンジャーにのめりこめなかった理由として、ストーリーが一話完結方式で、全話を観なくてもいいだろう~ということもあった。

しかし、ラスト3話に関してはストーリ展開がかなりおもしろく、のめりこめた。あれだけハラハラドキドキしたストーリを展開できたのだから、一話完結ではなく、ああいった感じのストーリーを他のところにもちりばめていれば・・・そう思う。

ラスト3話では、地球署の、どうにもならないような絶対絶命の危機を乗り越えるため、デカレンジャー6人の一人一人が持ち味を出し、なくてはならない役割を演じてその危機を乗り越えていった。脚本がよく考え抜かれており、さすが戦隊の最終回はちがう!!と唸らされた。

翌年のマジレンジャーでは、デカレンジャーでのラスト3話の盛り上がりを各所にわたってちりばめたようなストーリ展開となっており、マジレンジャーがメチャクチャおもしろかったのはデカレンジャーでの成功経験があってこそだと思った。

(この話つづく)






Last updated  2007/02/16 02:44:24 AM
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差し出がましく恐縮ですが・・・   kumanana999 さん
N郎♪さま

初めまして。kumananaと申します。
デカレンジャー考(1)~(3)を興味深く拝読させていただきました。
我が家はマジレンジャー終了間際の時期に想定外にデカレンジャーにハマってしまったのですが
他の戦隊ヒーローのことは殆ど知らないため、皆さんのブログ等を参考にさせていただいております。
戦隊にお詳しい皆さんの観察・分析・考察には舌をまくばかりです。
時にはデカレンジャーを完全否定するような意見を見て悲しくなることもありますが
N郎♪さまの理性的かつ公正なご意見を心強く思いました。

ただ、警察組織が舞台であるがゆえに・・・という点に関しては
デカレンジャーは日本の警察の所属ではなく宇宙警察という別の組織の部隊ですので
日本の警察で起きているような不祥事をそのまま反映させる必要はなく、
あれで良かったのではないかと思います。宇宙警察に入る人材に対しては
より厳しい審査・訓練・管理が布かれているのではないかと私は推測していました。
しかしデカレンジャー劇中でも宇宙警察関係者の事件はありましたので
宇宙警察が完全無欠の組織だった訳ではありません。
それでもやはり宇宙警察の汚点を強調することは好ましくなかったでしょう。
警察の不祥事などニュースや周りの大人のぼやきでいくらでも耳に入るのですから・・・。

ジャッジメントは
多くのヒーロー番組で異星人が問答無用で抹殺されてきた事を考えれば画期的でもありましたが
確かに違和感も小さくはありませんでした。

我が家の子供達はまだ小さく、デカレンジャーのDVDも今はただ楽しく観ております。
息子達の理解力がもう少し高まってきたらデカレンジャーを見る際には
N郎♪さまのご意見を思い出しながら言葉をかけてみようと思います。

長文の書き込みで失礼いたしました。ご気分を害されませんよう願うばかりです。 (2007/02/18 06:15:19 AM)

Re:kumanana999さん    N郎♪ さん
コメント、ありがとうございます!!デカレンジャーファンからのご意見、大歓迎です。

いろいろな意見が出るのは健全なことだと思います。賛成であっても反対であっても、それにより各人の問題意識が深まるという点で意義深いと思います。

よく思うんですが、テレビドラマの刑事モノって美化されすぎてるって思うんです。デカレンジャーでも「太陽にほえろ!」なんかの影響があったと思います。センちゃんは子供のころ井戸に落ちておまわりさんに助けられ、それでデカになったという話もありました。役者さんの中にも子供のころ警察官に憧れていたという方もいて、少なからず現実の警察とつながっている部分はあると思うんです。警察のキャンペーンポスターにデカレンジャーが使われていたことも。

デカレンジャーを観て育った子供たちが、将来自分も大きくなったら警察官になりたい!っていうのは自然なことだと思います。そんな子供たちが警察に入り、現実の組織の中で正義とはいえないようなことと出合った時どうするか・・・。まぁ、現実の警察の方にはデカレンジャーのように弱きを助け、正義を貫いて欲しいと思います。

自分の好みとしては、職業戦隊よりもマジレンジャーのように農業などでなんとか生活をしていきながら戦隊をやっている・・・というような設定の方が、感情移入しやすくて好きです。マジレンジャーやタイムレンジャーでは、今日の生活費に困るというような話もありました(笑)

タイムレンジャーですが、彼らも悪を取り締まる位置付けで、悪モノ側は刑を執行中の囚人となっています。で、本文でも触れましたが、このタイムレンジャーではかなり画期的な解決方法がとられていて、敵を殺さずに圧縮冷凍するという方法がとられているんです。

タイムレンジャーについてはこの間最終回まで見たため、近いうちの特集を組む予定です。是非楽しみにしていて下さいね(笑)

(2007/02/19 01:43:53 AM)

進化する塚田戦隊   kumanana999 さん
N郎♪さま

丁重なコメント返し&掲示板への書き込みありがとうございました。

どうにもデカレンジャーが大好きでOPテーマが聞こえると目頭が熱くなるほど重症な私です。
刑事たちの来し方・行く末、宇宙警察や他の銀河系との交流など想像が広がります。
ある意味不完全だったからこそ見えなかったところまで見たくなる作品なのかも知れません。

長男は丁度マジレンジャー後半くらいでヒーロー適齢期になったので、最初はマジの主題歌と1・2巻のDVDに手をつけました。しかし、我が家族の興味は主題歌DVDに併録されていたデカOP映像のデカマスターと石野真子とディーバズーカに釘付けに・・・。完全にインパクト勝負です(笑)。

デカレンジャーとマジレンジャーは塚田さんプロデュースだけに親類みたいな感覚があります。
マジレンジャーもいずれ全話見てみたいです。マジで感心するのは小津兄弟の名前。
オズのまほうつかいの語呂合わせでよくあれだけぴったりな名前を付けたものです。
デカの役名もはまっていて大好きです。しかしゲキレンジャーは・・・
話が進めばサプライズがあるのかも知れませんがデカ・マジのような唸らされるネーミングなのか判断できません(笑)。ともかく今年は塚田戦隊ゲキレンジャーの活躍に期待したいと思います。以上、乱文ご容赦くださいませ。 (2007/02/19 08:50:25 AM)

Re:『特捜戦隊デカレンジャー』考(2)(02/14)   haruharu318 さん
警察が舞台であることは以前からN郎さんもいっておられましたね。

警察ものに憧れる子供や人も多いですし、刑事ドラマがリアルだとも想いませんが、あまりリアルすぎても夢をもてないかもしれません。ボウケンジャーメンバーのように。

親が警察署関係というアリエナイザ-の判定がバツになったのに、とりさげたこともありました。

ラスト3話は続いていてハラハラさせられましたよね。ほんとデカのいいところをマジに上手にいかされてるとおもいます。

圧縮冷凍も画期的だけれど、何かの拍子に復活させられないかとハラハラしてしまいます。いずれタイムレンジャーも全巻制覇を目指したいと想っています^^ (2007/02/19 06:31:28 PM)

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