私が間違っておりました。

2009/01/17(土)02:11

7人の敵

その他(457)

「男は一歩外に出たら7人の敵がいると思え」とは先人の教えですが、不肖エンゾー、常にヒットマンに狙われています。全く予想外の場所に段差や穴ぼこが仕掛けられていてつまずいたり、ロケでさんざん撮りまくったつもりの銀塩カメラの中にフィルムが入っていなかったり、身に覚えのない長~い髪の毛がコートに付いていてあらぬ疑いをかけられたりと、見えない敵の細工はいつも巧妙で、まったく油断も隙もありません。 先日、福岡一の繁華街・天神へ出かけたときのこと。いくつかの目的を果たすために車で天神まで来たところ、いつも停める駐車場が大盛況で、あと一台で満車というところでした。危うく滑り込んでセーフ。同時に、表示が満車に変わりました。ふふ、今日は何だかツイてます。 その後、数件の店をハシゴして買うものも買い、小一時間後に戻ってきました。欲しかった4GBのSDカードも調達できたし、ついでに本屋やカメラ屋も覗けたし、まずは満足です。さあ、後は家に帰るだけ。 駐車場に帰ってきてみると、相変わらず満車のままでした。さすがは天神、停めたい人が退きも切らないようです。ここはさっさと出て、他の人に場所を譲るべきでしょう。車をスタートさせ、駐車券を片手にゲートへと向かいます。バーの前で車を停めると、自動清算機がお約束の台詞を読み上げ始めました。 『駐車券を入れて下さい』 (はいよ) 『お支払いは、プリペイドカード、紙幣、または硬貨でご清算下さい』 (400円?意外とかかったな・・・。まあ仕方ないか) そこまで考えて財布を開いた時、背筋を冷たいものが走りました。 ・・・ない。 小  銭  が  な  い  。 正確に言うと、今一番欲しい色の硬貨が見当たりません。百円玉がひい、ふう、み・・・あ、4枚あった!?と思ったら、最後の一枚は50円玉。惜しい。いやしかし、まだ諦めるのは早い。これに十円玉を足せば・・・ ・・・ ・・・ 四枚しかないよ、ママンΣ( ̄□ ̄;)。 百円玉3枚と50円玉1枚と十円玉4枚で、合計390円。ちなみに、あとは1万円札が一枚だけです。つ、使えん・・・orz どうしよう、今からこのまま車を放り出して、近くのコンビニで1万円を崩すか。いやいや、最寄のコンビニに行くにしても距離がありすぎる。 ああ!こんなことならさっきSDカードを買ったときに、見栄を張ってクラス6なんて買わなければ良かった。いや、俺は安い方を買おうとしたのに、あの店員が「こちらの方が高速で書き込めますから便利ですよ」と勧めたから、つい。 くそ、さては奴が工作員だったんだな?あの笑顔が罠だったんだな!?(違) 3秒間くらいの間にそんなことを考えつつ煩悶していると、状況はさらに悪化しました。清算機越しに車が一台入って来たではありませんか。駐車場の表示は相変わらず『満車』ですが、エンゾーが出れば入れ替わりで入ることができると思って、入庫待ちするつもりのようです。エンゾーがますますパニックに陥ったのは言うまでもありません。 どどどどどーしよう(´д`;)? その時。あたふたするエンゾーを見て何を思ったのか、運転席にいた女性が車から降りてきました。 「あのお、ひょっとして小銭が足りないのでは・・・」 「そ、そうなんです!」 「お幾ら不足なんですか?」 「あの、その、じゅ、10円です」 すると、その女性は財布を開き、エンゾーに10円恵んでくれたのです。 「はい、どうぞ。そんなときって、ありますもんね(ニコッ)」 ・・・ ・・・ 惚れてまうやろー!(T∧T)¶ 結局、心優しい女性のお陰で、エンゾーは窮地を脱したのでした。つーか、清算のことくらい考えて買い物しろという、それだけの話なんですが。 まあこのようにですね、男には家を出たら7人の敵が(以下略)。

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