私が間違っておりました。

2010/01/15(金)17:25

GXRインプレ

写真・カメラ(911)

しばらくGXRを使ってみての感想です。 ○画質 やはり、A12(50mm)とS10(24-72mm)との間には超えられない一線が存在します。表現力の差が大きいです。また低照度下でのS10のノイズの多さはリコーの伝統みたいなもので、GX200のように酷くはないものの、A12と比較するとどうしても目に付きます。素子のサイズ差を考えれば当たり前なんですが。 ただし、そこはそれS10もGRD3と同じエンジン&素子を使っていますので、今までのGXとは明らかに違い、なかなか細密な画作りを楽しめます。作品指向なら、無理にぼかすよりもやや絞ってパンフォーカス的に使う方が持ち味を生かせます。 最近のコンデジは素子の特性とレンズの素性がごっちゃに語られることが多いですが、レンズ単体で見ると、A12ユニットに使用されているGR LENS 33mmF2.5は、非常に悪条件に強いレンズです。直射日光や強い光源を画面の中や周辺に配しても、まったく破綻しません。舌を巻く逆光耐性です。 また、光学的なディストーションの補正も見事で、デジタル補正をONにしなくても十分使える画が得られます。銀塩の頃はそれが当たり前だったんですけどね。もちろん、ONにすれば鬼に金棒。 その代わり、手ブレにはかなり注意が必要です。このユニットの欠点としては、トロいAFの他に手ぶれ補正機構が組み込まれていないことが挙げられます。手ぶれ補正が当たり前となった今、久しぶりに補正なしのレンズを使うと、手ブレのカットが多くて苦笑してしまいました。基本に忠実に撮ることが大切です。 そういう意味で、このレンズを使うときにはEVF(VF-2)の装着が必須であるように感じました。やはり顔の前でカメラをしっかり固定した方が安定します。 ○操作性 文句ありません。以上。 …というわけにもいきませんよね(^-^;。とにかく、使いやすさはGR譲りなので、GRやGXのユーザーなら何の抵抗もなく馴染めます。また、GRDで数少ない不満点の一つだった「びよよ~ん」とバネの残響がこだまするシャッターボタンは、かっちりとしたクリック感のあるものに変わったので、安っぽさがなくなりました。 適度に張り出したグリップは、なんとなく丸っこかったGRDやGXのグリップより指がかりがしっかりしていることもあってホールド性が良く、これなら将来、そこそこ重量のあるユニットが登場してもまったく問題なさそうな雰囲気です。 あ、ただひとつだけ。覗く角度を90度引き上げることが出来るVF-2ですが、正位置での固定が甘いのがちょっと気になります。なにしろビューポイントがボディ背面よりもかなり飛び出しているので、胸から下げている時やバッグに入れるときなど、ちょっとしたはずみで接眼レンズカバーのゴムが布地に引っかかってロックが外れ、すぐに斜め上を向いてしまうんです。これ、毎回直さなければならないのがちょっとしたストレスです。確実に正位置でロックされるラッチが組み込まれていれば完璧だったんだけどなあ。 ○運用 実は最近、GXR以外のデジカメの出番が大幅に減りました。気分と用途によってA12とS10を付け替えてはいますが、他のデジカメは持ち歩きません。特にA12の出番が多いです。 AFが非常にのろいので、動きモノを撮るのが目的なら自動的に選択肢から外れますが、それ以外の場合、大きくて重くて嵩張るデジイチを持ち出す理由が見当たりません。 同時に、GRD3やGX200との比較は無意味であることがはっきりしました。人それぞれ優先することが違うので、画質が欲しければGXR+A12ですし、コンパクトさを優先すればGRD3なわけです。 ただ、APS-Cサイズの恩恵に浴することが出来る小型ボディのデジカメを探したとき、選択肢として残るのはDP1&2かGXRしかないわけで、やはりこの二つのモデルは非常に稀有な存在だなあという思いを新たにしたのでした。 現状ではレスポンスの面で不満があるものの、今後の伸び代まで考慮に入れたとき、普段使い用のAPS-Cサイズ機はGXRサイズで十分だと思います。少なくともエンゾーの場合、一眼レフいらんです、はい。 そのためにも、APS-Cサイズの単焦点は早く充実させて下さい。それと、出来ればAPS-Cサイズの標準ズームも、無理とか言わずに頑張って下さい。それまではS10で我慢してますので。よろしゅう頼んます。 >リコーさん GXR A12

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