現在、ユリシーズで販売しているストラップは、すべてフルレザーで製作しています。これには、2つの理由があります。
1.質感や風合いの面で、化学繊維を使用したくなかった。
2.タスキ掛けの時に、滑りが良いほうが使いやすい(=タスキ掛けが前提)。
実は、この方針に決定するまでには少なからず迷いがありました。他ならぬエンゾー自身が、既存のストラップを使用しているときに、カメラを片側の肩にひょいと引っ掛けることも多々あったからです。
今のユリシーズのストラップは、その使い方を完全に諦め、首掛け・タスキ掛け専用とすることで成り立っています。二兎を追うものは一兎をも得ず、と割り切りました。
しかし一方で、世の中には肩掛けをメインの使い方にされているユーザーも多数いらっしゃいます。そこをフォローせずにほったらかしにしているのは「Photo Life Laboratory」を名乗るショップとしてどうなんだと、ずっと気になっていました。
それならばいっそ、肩掛け専用ストラップも作っちまうか?とも思うのですが、その際に問題になるのが「裏地をどうするのか」ということ。
ストラップの裏地を、現在使用しているミネルバレザーよりも摩擦係数の高い素材に換える必要がありますが、フルレザーを前提とした場合、やれることといったらせいぜい、スウェードにするか毛羽立たせた革にするか、その程度です。これだと滑り落ち防止の効果は、カメラを買った時に初めから付いて来る原価数百円のストラップにも及びません。こと「滑り止め」に関しては、ゴム素材が最強なのは間違いないのです。
さらに、染色したスウェードは汗を吸うと激しく色落ちするため、衣服に直接触れる場所には使えないという制約もあります。
つまり実用性を優先しようとすれば、必然的にフルレザーへのこだわりは諦めなければならないわけで、そこが悩みどころでもあります。
そこで考えたのが「滑り止めオプション」です。現在販売中のストラップに、希望者に限り、有償で摩擦係数の高い薄手のゴムパッドを縫い付けるというサービスを始めてはどうかと考えたわけですが、この件に関して、皆さんのご意見を賜りたいと思います。
そういうオプションがあったら嬉しいですか?(^_^;