以前ネタにした、中国製マグニファイヤー「TENPA MAGNIFYING EYEPIECE」を購入しました。
早速K20Dに装着してみての感想。
1.外観および装着感
製品自体はかなり精巧に出来ていて、安っぽさも感じません。また、全体が柔らかいゴムで覆われているので、メガネユーザーがメガネを押し付けてもレンズが傷つくことがなく、安心して密着出来ます。(上の画像はゴムカバーがついていない状態ですが、実際には最初からゴムカバーが装着されています)
ただ、カメラ側に取り付ける際に使うプラスティック製の薄いアダプターはかなりヤワで、接眼部に差し込む時には少し気を遣いました。
2.合焦精度について
本来の目的である、ピントの山の見やすさについては、大幅に向上します。さすがに×1.36倍も大きくなると、こうも違うのかと驚きました。また、像の歪みはわずかな糸巻き型ですが、2群2枚構成の割にはよく補正されており、不快感は全くありません。抜けも良いです。
3.ケラレについて
裸眼で見た場合、思い切り目をファインダーにくっつけて、ギリギリ四隅がけられないくらいです。が、その角度だと画面下の電子情報が見えないので、それを確認するためにはほんの少し覗く角度をずらさなければなりません。
一方で、メガネを使用した場合は、笑っちゃうくらい激しく四隅が蹴られます。なので、全体を見渡すためには目の位置をぐるぐる動かして見る角度を変えてやらなければなりません。
この感覚に一番近いのは、レンジファインダーです。倍率0.85倍のファインダーで、35mmのブライトフレームを無理やり使っているような感じ。なので、レンジファインダーに慣れている人なら、多分不便には感じません。が、そうでない人にとっては極めて不快だと思います。
4.結論
よほどシビアにピント精度を求める方、しかも三脚に据えてじっくり撮るユーザーなら使う価値があります。ただ単に、弱ってきた視力のサポートのために使用する場合は、向いていません。手持ち撮影用であれば、もう少し拡大率の低い製品を使用した方がいいでしょう。