(備忘録)
レッグバッグは、「カッコよくて実用的」と「異様にダサい」の境界線がとても微妙なアイテムだ。どうにかしてカメラバッグに転用したいが、カメラを収納するとなると最低限必要な厚み(マチ幅)が出てくる。この厚みが「見た目のバランス」を破壊するクセモノで、身体のラインから一定以上飛び出たデザインのレッグバッグは、恐ろしいほどにイケてない。
メリット
○完璧なハンズフリーを実現できる。
○ショルダーバッグと比べてフィット感が高く、体の表面をコロコロ動かない。
○設計が良いものであれば、装着したまま全力疾走できる。
○自然と手を下ろした位置に開口部が来るので、合理的で物が取り出しやすい。
○そのまま乗り物(車、バイクなど)に乗っても邪魔にならない。
デメリット
○見た目の割に収納力がない。
○腰から足に占める面積が大きいので、デザインが良くないと気恥ずかしい。
○レッグストラップを太ももに巻くのには抵抗がある。基本、男性向け。
○あまり重いものを入れると、力が掛かって意外と腰に来る。
○ショルダーバッグと比べて、着脱が面倒。
○ベルトを腰骨に引っ掛けるので、肥満体型の人は装着できない。
ちなみにレッグバッグが一番定着しているのは、ツーリング系ライダー向けアイテムとして。シザーケースとは似て非なるもの。どちらかと言えば、その先祖はカウボーイのガンホルスターか。
ライダー御用達の小物はコテコテのウエスタン調の革製品が多くて肌に合わないと思っていたけど、実はハンズフリーで体に寄り添うという点において非常に実用的なので、どうにかして実用化したい。
(フード無しのズマロンをつけたライカくらいまでなら入るようなのが理想)
それにしても、未だに開発の目処が立っていない縦長ワンショルダーと言い、エンゾーが欲しいバッグはどうも体に寄り添う系統に偏っている気がする。肩掛け系にあまり食指が動かないのは、自分の体型が極端な「なで肩」であることと無関係ではないと思う。
ひょいと肩にストラップを引っ掛けただけで、不自由なくスナップできるカメラマンが羨ましい。エンゾーの場合、いつ肩からバッグが滑り落ちるかと気が気ではないので、とてもではないが撮影に集中できない。仕方なくバッグ類はたすき掛けで使っているが、バッグの位置が安定しないので、これもイマイチ。
理想のスナップ用バッグへの道は遠く険しい。
やはりバッグに関しては、立体縫製が得意なメーカーとの提携が必須課題。