知り合いの時計店の話によれば、最近は携帯電話の影響で腕時計をする人が極端に減ったそうですね。確かに今や絶対必要なアイテムではなくなった気がしますが、エンゾーは腕時計をしないと落ち着かない人なので、未だに時計肯定派です。
そんなエンゾーが普段使い用として最も利用頻度が高いのが、スカーゲンの腕時計です。デンマークブランドのこの時計、とにかくコストパフォーマンスが高いことで知られています。
「デザインの美しさと品質の高さは、必ずしも高価である必要はない」
このコンセプトを聞いたときには、正直やられたと思いました。最近は取扱店が爆発的に増え、行き当たりばったりで見知らぬ時計売り場に行っても、ほぼ確実に置いてあります。クールで品の良いデザインのものが1万円台で購入できるとあって、エンゾーも気分によって二本のスカーゲンを使い分けていました。
ところが、ここにきて思わぬ落とし穴が発覚。どういう経緯を辿ったのかは分かりませんが、いつの間にか、スカーゲンのメンテナンスには電池交換ですら保証書が必要になっていたのです。もちろん、窓口は購入店舗のみ。取扱店は山のようにあるのに、アフターフォローのルートは非常に狭くなってしまったのでした。
家電製品の保証書はだいたい一年で切れますし、一年以内に故障することもまれなので、カメラやテレビ、あるいは大型の白物家電を除いては、保証書を箱ごと捨ててしまうのがエンゾーの習慣になっています。それに、今まではスカーゲンの電池交換も(時間はかかるものの)どこに出しても引き受けてくれたので、まさか期限切れの保証書がないと電池交換できなくなるとは夢にも思わず、途方に暮れています。
こうなると困るのが、インターネット経由ではスカーゲンを買えないということ。実店舗にはスペースの都合や商品の入れ替わりの関係で欲しいモデルが常に在庫されているとは限らず、むしろ置いていないことのほうが圧倒的に多いので、ネット上でゆっくり検索して「これ!」というモデルを購入するのが今までの楽しみ方でした。が、今後はそういう方法は採れないということになります。
実店舗で購入してメンテナンスもそこに任せるのが一番簡単だし、お店にも貢献することが出来るというのは確かに一理あるものの、そんなにマメに時計店を巡回してショーケースの中の在庫をチェックする暇がないユーザーにとっては、選択肢が狭められてしまったことが残念なのでした(´・ω・`)。