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親も勉強する中学受験               2022年受験予定

満州国関連

満州国関連




  赤い月 著者: なかにし礼 出版社: 文藝春秋



もちろん、TV放送されていた映画をきっかけにして、原作を読む気になったのです

なかにし礼の作品は初めてです
文章は、下手ではないのですが、意外と若手の作家が書くような感じですね。
視点がいろいろな人に移ったりしますが、
無名の人が新人賞に応募したりするときは、こういう書き方はよくない、
と聞いたことがあります。 なかにしさんは既に作詞家として有名だったので
作品がわかりやすければ、その辺は構わないとされているのでしょう

さて、お話の方ですが、映画の方で名セリフとされていたらしい
「子供たちを生かそうと頑張るために、母親の方も生きがい(恋愛)が必要だ」
というのは、原作でも出てきます
これは、保守的な人から非難をくらいそうな発想ですが、
現代ではわりとこういう風にわりきって、子持ちでありながら恋愛にのめりこむ人(既婚者だったら、不倫にのめりこむ人)って
わりと多いのじゃないかな、と思います
ただ、原作の方は、映画と違って、母親の濡れ場を子供たちが
目撃するというような悪趣味なシーンなんてありませんでした

あと、スパイであることがバレたエレーナが、あっさりと処刑されてしまった事情もわかりました
これは、簡単に言うと、既にソ連軍が不可侵条約を破って攻めてきたので
満州国の内部がごたごたしていて、スパイ一人ひとりを時間をかけて取り調べている暇がなかったからです。


満州ものの作品を見ると、いつもウツになります
だって関東軍が民間人を見捨てて、まっさきに逃げたというのですから
ようするに、戦前の日本の軍隊は、国を守るのではなく
領土拡張のためだけにあったのだなあ、ということなのでしょうが。
ただ、一番弱い人たちが置き去りにされたという事実は、
本当に、後味の悪いものですね




赤い月 

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 高島礼子/赤い月 特別版 完結編


  3年位前にTVドラマ化もされましたね。そっちの方を先に見ました
>>テレビ東京HP


映像的には映画の方がきれいですが、 話としては、ドラマの方がよかったですね。
映画の方は、ばたばたと話が進んでいったような印象ですが、
テレビの方は、2夜に分けて放送しただけあって、エピソードが きちんと盛り込まれていた感じです。
戦後50年たって、美咲と氷室が再会するシーンも入れてくれましたし

もう一つ、映画とドラマの違いは、氷室の感情ですかね?
映画の方は、氷室は最終的に波子を好きになっちゃったような展開で「は?」と思いましたが、
ドラマの方は、氷室は自分が手にかけたエレーナのことをいつまでも引きずっていた様子。
後者の方が、説得力がある展開だと思います。

原作者のなかにし先生は映画の方を絶賛していましたが
話のつくり、そして主演女優の年齢からいって、
私はTVドラマ版の方に軍配をあげます


ところで、スパイを逮捕したら普通は、あんなにあっさり処刑なんかせず、 拷問にかけてまで取調べをしつこくやるものだと思います。
この辺は映画だけ見るとよくわからず、原作を読んでみないとその辺の事情がわかりませんでした


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