未来社会(経済と社会の仕組み)

2009/09/19(土)20:27

政府貨幣に関する誤解

未来社会へのプロセス(58)

●「政府貨幣=ハイパーインフレ」という大いなる誤解、無知、偏見、迷信には困ったものである。この大いなる誤解が解けさえすれば、たちままちばら色の世の中が見えてくるというのに…である ●ここでは、この誤解について説明することは差し控えたい…というよりも、「政府貨幣などとんでもないと」考えている人は、先ずは下記の本を読んで頂きたい。恐らく、今までそのように考えていたことが如何に間違っていたかを理解して頂けることであろう。 ●著者の小野盛司さんは理学博士ということもあって、この『政府貨幣発行で日本経済が蘇る』の論理は明哲で、極めて実証的である。 ●ところで、この人は非常に興味深い人である。元来が素粒子論の研究者のようだが、この本のように政府通貨による日本経済再生論を展開し、積極的に国内外の政治家や経済学者にも働きかけ・訴えてもいる…かと思えば、『ロボットウィズアス』で未来社会について論じたり、『人間の行動と進化論』で独自の説を唱えたりしている。また東大英数理教室というパソコン教育ソフトの代表取締役を行うなど…極めて多能・異才の持ち主である。 政府貨幣発行で日本経済が蘇る ~世界を代表する経済学者たちの提言に耳を傾けよ~ 小野盛司 ●この本を読み終えた後では、政府が通貨発行大権を行使しないことが、大いなる罪作りであることをご理解頂けるはずである ●改めて、政府貨幣による日本経済再生を訴えているサイトを紹介しておきます。 ■日本経済復活の会 会長:小野盛司 ■日本経済再生政策提言フォーラム 会長:丹羽春喜 ●ところで、私は経済成長論者ではなく、また丹羽春喜さんの国家観、小野盛司さんの税金に関する考え方には賛同しかねるところもある。しかし、ベーシック・インカムの財源を政府貨幣によって調達しようと考える立場から、丹羽春喜さんや小野盛司さんの「政府貨幣を発行すべし」という考えに異論はない。 ●ベーシック・インカム推進論者と政府貨幣推進論者が何れ袂を分けることになろうとも、暫くは呉越同舟してみてはいかがであろうか? ●未来社会論や進化論にも関心があるので、遠からず著書の『ロボットウィズアス』や『人間の行動と進化論』を読んでみるつもりでいる。

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