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カテゴリ:取材・執筆・校閲
8月半ば、書店「リブロ汐留店」にある本を探しに行って目に留まった本、「ブランディング戦略」。もしや?と思って奥付を見てギョギョッ。松尾順とある。ZOUK(ズーク)を習っているクラスの男性だ。“今、ブランディングに関する本を書いている”とは聞いていたが、やっと書店に並んだか…。これだけの本(ぶ厚い)を一人で書き上げるのはどれだけ大変だったかと思うと、目頭が熱くなった。何もアナタが泣くことはないのよ。
レジ前平積み 松尾さんは私がZOUKに入門した日にストレッチでペアになってもらって以来、地球上で最も練習相手になっていただいている男性だ。3月のZOUKパフォーマンス・デビュー戦、本当はこのマツジュン先生と組む予定だったのだ。握力の強い松尾さんのテンション(手のひらと手のひらの張力)に慣らされているので、ほかの人では心もとないと感じるほど。 今年から始めたZOUKの何がいいと言って、全員がオトナできちんとしたビジネスパーソンであること。ストリート系のダンスチームだとほぼ全員がフリーターであるのとは大違いだ。中でも松尾さんは通常業務のかたわら、本を書いて、ビジネスクラスで教えて、踊っていらっしゃる。(他の趣味も多数) 本の表紙はこんな感じ 私もやるべきことが重なって泣いたり逃げだしたくなることがあるが、そんな時は“松尾さんができているんだから、私にできないわけはない”と考えることにしている。仮に私が泣き言を言ったとしても、松尾さんには「時間がないというのは自分への言い訳。本当にやりたいこと、やるべきことなら時間は作れるはず」と言われるのが関の山だろう。そういう人が身近にいることがどれだけ尊いことか…。ZOUKにおいて、パッチーニャというステップ、カンブレという技など目先の技術の習得は二の次、三の次と言ってもいい。 肝心の本だが、大真面目なブランディングの教科書になっている。カタカナや英語が続くので広告業界以外の人には難解かもしれないが、この基礎を踏まえていないと、その先の立案はできない。ブランディングというと大企業だけのことだと思われがちだが、実は個人のほうがブランディングはやりやすい。 皆さんもぜひ、お手にとって勉強してみてください。役立ったならアマゾンほかでレビューをお願いします。 リブロ汐留と言えば、電通本社のお膝元。松下電工、資生堂、日本テレビ、共同通信、ソフトバンクなどの大企業に囲まれた広告系書籍の激戦区だ。その書店のレジ前で平積みにされるとは本当にすごいこと。王子(クラスではそう呼ばれている)にはしばらく会えていないが、今度会ったら心からの「おめでとう」を伝えたい。 「ブランディング戦略」(誠文堂新光社) 松尾順氏のサイト ■日刊ちょいスポ(No.1227) 「爆睡 けいこ総見」 4日、大相撲秋場所のけいこ総見が行われた。しかし「ガバナンスの整備に関する独立委員会」奥島座長が朝一番からの居眠りで大ひんしゅくを買った。これから立て直そうという組織のトップがこれでは先が思いやられる。初代若乃花が草葉の陰で泣いておられるぞ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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