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テーマ:最近観た映画。(41124)
カテゴリ:読書/映画・TV鑑賞
「娘盛りを渡世に賭けた、はった体に緋牡丹燃える」
私の学生時代に一世を風靡した東映ヤクザ映画の人気シリーズに偶然再会し、時を超えて新鮮な映像に浸ることができた。酔っぱらって帰って深夜TVを見てしまうという修行中の身にあるまじき愚行をばらしてまでも、みんなに伝えたい映画なのだ。私より少し年上の所謂団塊の世代、あるいは全共闘世代と呼ばれる熱血行動的世代の人々が夢中になり、無気力・無関心・無責任・無感動(?もう忘れた)のノンポリ四無主義と馬鹿にされた我々遅れた世代の人間も、これだけは夢中になったヤクザ映画。任侠映画ともいい、日本映画史上燦然たる一時代を築いた。その最期のあだ花ともいえるものが、「仁義なき戦い」や「極道の妻たち」シリーズへと続いているのだが、後のヤクザ映画が戦中・戦後から現代に至る時代をベースにしているのに対し、任侠映画は明治・大正期から昭和初期までの時代を背景としているところが違うのである。また江戸時代を背景とした時代劇の股旅ものとも異なる。 テーマは、義理人情を重んじる古い時代の任侠道を守る善玉親分の組と、新興の暴力団の悪玉親分との抗争、シマ争いなのだが、善玉親分は卑劣残虐に殺されてしまい、任侠道が地に落ちそうになる。このままでは極悪非道な悪が蔓延るのだが、そこに任侠道というヤクザの正義?を背負ったヒーローが現れ、悪玉をやっつけるというものである。義理人情を基本とした任侠道を「善」、金がすべてだという経済至上主義を「悪」とする単純化された二元対立、水戸黄門のような勧善懲悪の予定調和のストーリーだが、この中に愛憎や利害関係の対立など人間の葛藤や、政官財と市民・労働者の対立など社会悪との闘争が入り乱れて、ドラマとしても凄くおもしろいのである。日本映画史上に輝く藤純子、高倉健、鶴田浩二など多くの大スターを生み出したことも特筆に値する。 『緋牡丹博徒 お竜参上』制作:1970年 日本 藤純子主演による「緋牡丹博徒」シリーズ第6作。数年前に死に追いやった偽お竜の娘・お君を探して旅を続けるお竜。東京・浅草の鉄砲久一家に草鞋を脱いだお竜は、同じ浅草界隈を縄張りとする鮫洲一家と、浅草六区の劇場の権利をめぐって抗争となる。嵐寛寿郎の善玉親分を殺され、幸せをつかみかけていたお君と主演俳優を人質にとられ、藤純子扮するお竜さんが一人決着をつけるために日本初の高層建築物・浅草十二階「凌雲閣」に向かうと、橋のたもとに菅原文太が助っ人をするために待っている。。。。。 監督・脚本:加藤泰 脚本:鈴木則文 企画:俊藤浩滋/日下部五朗 出演:藤純子/若山富三郎/嵐寛寿郎/菅原文太 ご参考:http://members.jcom.home.ne.jp/spu/posters.htm ご覧になりたい方は、レンタルショップかアマゾンなどでもDVDが買えるはずですよ。では、では。 ヒロ伊藤 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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