「象を扱う術を学ぶには、信念と健康をもち、勤勉であって、
偽りがなく、その上に智慧がなければならない。
仏に従ってさとりを得るにも、やはりこの五つがなければならない。
この五つがあれば、男でも女でも、仏の教えを学ぶのに長い年月を要しない。
これは、人にはみな、さとるべき性質がそなわっているからである。」
(『仏教聖典 パーリ、律蔵大品一-五』66頁1行 仏教伝道協会刊)
男でも女でも、仏の教えを学ぶのに長い年月を要しない。
これは、人にはみな、さとるべき性質がそなわっているからである。
さとるべき性質とは、仏性のことです。
一切衆生悉有仏性、人には皆仏性があるでしたね。
また、お釈迦様の言葉には、さすがにインドらしく象さんが出てきます。
私のお守りの仏像~お釈迦様であり観音様でもあります~にも、
象さんが付き従っています。(以下URLに写真があります)
http://plaza.rakuten.co.jp/epub777/diary/200509260001/
象さんは、賢くて思いやりがあってよく働く、理想的な人のような家畜ですが、賢いだけに飼い馴らすのは大変です。
その大変なことでも信念と健康をもち、勤勉であって、偽りがなく、
その上に智慧さえあれば可能なので、同じようにすれば誰でも悟れるのだという教えです。
しかし、どういうわけか、仏教にもキリスト教にも、共通して女性は悟れないという思想が根強く存在しています。何故かと言えば、女性は不浄であるとか、穢れているからとか言うのです。フェミニストが聞いたら猛烈抗議されそうなので、みんな黙っているのですが、現在でも根強くそう信じている宗教家は多いのです。
勿論仏教にもキリスト教にも尼僧はおります。でも彼女たちは、女を捨てて男性にならないと悟れない(キリスト教では神のもとに行けない)ということになっているのです。
キリスト教カトリックでは、前のローマ法王ヨハネパウロ2世が歴史上初めて、こうした考えが誤りであると認め、教会がずっとこの考えを採用していたことに対し許しを請いました。
そもそもイエスに最初に従った教団の中には、母親のマリアと、娼婦出身?(これも女性蔑視に起因する後の創作)で実質上の妻といわれているマグダラのマリアがおりましたし、イエスの差別される者への愛の大きさを考えれば、女性差別を許すはずがないのです。
仏教ではどうかというと、ローマ法王のような影響力のある高僧が、そのような宣言をしたという話は聞きません。
カトリックや他国の仏教のように、男性にも妻帯を認めないというのであれば、みんな男になれというのも見方を変えた男女平等なのですが、
わが日本仏教では、堂々と妻帯を認めておりますので、これでは不平等です。お釈迦様の最も嫌いな考え方になります。
お釈迦様がまだ現世におられた頃、ご自分の育ての親である叔母さんとその従者(女官)たちを出家させていますので、原始仏教教団には、はじめのころから尼僧たちがおりました。お釈迦様は当初女性の身で出家は大変だからと、叔母さんを説得し思い留めようとしました。これは女性差別ではなく、当時の教団には立派な建物もなく、文字通り森に住んで托鉢と瞑想生活を続けていくわけですし、まして叔母さんは王族出身ですので、出家生活に耐えられないと気遣ってのことでした。結局は決心の固いことを知って、出家を許されました。この尼僧たちの言葉が『尼僧の告白~テーリーガーター』という南伝のお経として残されています。中村元博士の訳で岩波文庫にもなっています。修行をしていく中での悩みや苦しみ、喜びや楽しみなどが二千数百年の時を超えて、活き活きと描かれています。

仏教に男尊女卑的な思想が持ち込まれたのは、どうも中国でのことのようです。
中国は男系社会ですし、儒教的な倫理観からも、男尊女卑的な面を仏教に加えてしまいました。
本来、日本は女系社会でした。卑弥呼や推古天皇など女帝も珍しくなく、
平安朝文学で見るように妻問い婚がむしろ一般的でしたから、女性を差別する考えは強くなかったと思います。そのあたりは鎌倉幕府の頼朝夫人、北条政子さんの頃までは続いていたようです。中国から伝わった男系重視の儒教思想と中国化された仏教思想が、社会の下々にまで浸透するにつれて、男女不平等を社会システムに組み込んだということだと思います。
現代は、どう考えても女性上位の時代です。これは日本の本来の伝統なのです。
女性の皆さん、金や地位や名声に目が眩んだアホな男どもを放り出して
安心安全の悟りの世界を目指しましょうね!!!
合掌 観学院称徳
ご参考:
最近の読書傾向と前ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の偉大さ発見 2005年04月22日掲載
http://plaza.rakuten.co.jp/epub777/diary/200504220001/
「神の名において殺すな」 ローマ法王の遺言 2005年04月05日掲載
http://plaza.rakuten.co.jp/epub777/diary/200504050000/