自分整体②
(女性は月経中は骨盤が開いたり閉じたりするので、控えてね。)まず楽な姿勢で座り、もしくは立ち、目を閉じて、大きく深呼吸する。頭のてっぺんから足先まで、順々に自分の体を感じる。しばらくすると呼吸が深くなり精神が鎮まってきて瞑想状態に入る。そこでいつもがんばってくれている自分の体に感謝の意を伝えた上で、「体を自由に動かしていいよ」と甘やかしてあげるのである。辛抱強く精神を集中させていると、意思とは裏腹に、自ずとふんわり体が動き出す。手が万歳するように上がったり、方やねこのように丸まったり、はたまた歌舞伎の女方のように妖艶に反り返ったり、首だけがぐるぐる回ることもあれば、腰を捻ったままの格好で銅像のように静止したりすることもある。なんだか今までしたこともない動きを繰り返すものだから不安になるのも束の間、体の隅々まで筋が伸びてだんだん気持ちよくなってくる。そのうちにじわじわとお腹の底から暖かくなってきて、じんわり汗ばむ。背骨は確か24個の骨から成り立っているのだったと思うが、一番下の腰から首まで、一個一個整体されていく感覚がわかる。早ければ数秒、長ければ30分〜1時間ほど奇妙な動きは続き、そうやって体の自由に身を任せていると、ある時パタッと終わりを告げる。体が体優先に動いたことに満足できた瞬間である。そうしたら、もう驚くほどにスッキリしており、気分爽快とはこのことを言う。背が伸びたんじゃないかと思うほど背筋がまっすぐになっている。私の場合、足の小指側にあった重心が親指側に移っており、体の中を通る中心線をしっかと感じられるようになる。あゝ解放されたように清々しい。初めてこの自分整体を経験した時は、とてつもなく疲れ果てて汗だくになった。おそらく数時間かかったものだからぐったりした。だが、何度も何度も繰り返していくうちにどんどんコツがわかるようになり、今では瞬時に脳優先と体優先をスイッチのように切り替えられるようになった。今、自分整体は私の大切な習慣である。当時はあまりの不調で藁にもすがる思いだったと振り返るが、この技を身に付けてからは、病気になった私だって自分で自分の体を整えられるんだという確固たる自信のようなものを得られた。ここまで読んで不信感を抱かれた方は多いことだろう。だが、是非お試しあれ。生まれ変わったように体は蘇ってくれるから。