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2014/06/29
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カテゴリ:高校生時代




想ひ出




今日は、○くんの命日です。

高校2年の今日、交通事故で突然亡くなりました。

私は当時、2年生が始まって3日ほどで既に不登校になっていて、精神的にも少ししんどくなりつつあった頃でした。

そこへ、事故の知らせ。

そこから、ありとあらゆることの歯車が狂い始めました。




まず、アトピーの急激な悪化。

当時の写真はほぼありませんが、それでも数枚は残っていて、とんでもない、見られたものではありません。

そして、母がC型肝炎で入院し、副作用の為、髪の毛は半分ほど抜け落ち、ぐったりと横たわっている日々が続きました。

父は仕事、妹は中学校とクラブと塾で朝早くから夜遅くまで帰ってきません。

ただ、○くんを想い、私は毎日何もすることもありません。

自殺願望は日に日に増し、母と二人の生活は、それはそれは苦しかったです。




でも、そんな生活の中でも、なぜかぽろろんとピアノを弾いていることに気づき、私はピアノの道に進むことにしたのです。

そうして、今まで習っていたピアノの先生を紹介してもらい、レッスンの時だけ外出します。

高校へ再び行くことは考えていなかったので、高校は退学し、今で言う高校卒業資格を取るために予備校に通うことになり、

ようやく長かった引きこもりから脱出したのでした。




そこからはピアノに明け暮れる日々の始まりです。

泣きながら厳しいレッスンに耐え、ほぼ一日中ピアノと過ごしました。

予備校では大検コースに入りましたが、半分ほどは休みながら通いました。




ところで、この大検コース。

なかなか興味深いコースでした。

要するに高校を何らかの事情で卒業しなかった、もしくはできなかった人たちが集まるところだったので、

ま、「変わり者」の集まりだったのです。

明らかに何かをやらかして退学させられたと想像する不良のような人や、そこにいるのかいないのかもわからないようなとても暗い人、

大学で学びたいと熱い夢を抱く熱心なおじさん、

どこからどう見ても高校生活を謳歌していそうで、なぜここにいるのかさっぱり想像できないかわいらしい女の子までいて、本当に多種多様。

とてもとても不思議な空間でしたが、ある意味、私は居やすかったのです。

少々休もうが、遅刻しようが、この自由な大検コースに一応所属しているということで、

引きこもりから一歩ずつ社会復帰を果たせたように思います。




一方、自由な私たち変わり者の集う小教室の隣では、

某有名大学コースの本物の浪人生たちが、大教室でみな一様に目をギラギラさせて先生の熱血指導に聞き入っている訳です。

顔の知っている私の高校の同級生もちらほらいて、冷ややかな視線を浴びせられたものですが、

某有名大学コースには誰にでも入ることはできても、大検コースには誰にでもそう簡単に入れるものではありません。

私は俯きつつも、「逆に今になってこんなところで再会するとは何とも滑稽だ」、と思ったものでした。




そして、ギリギリで大検を合格。

実は社会科が2点足らなければ不合格だったという事実を知った時は、さーっと血の気が引いてしまいましたが、合格は合格です。

晴れて、周囲の人には「一浪した」と嘘を言って大学に入学しました。

もちろん、大学の友達はな〜んにも知りませんよ。

一浪して入学したのは、私ぐらいのものでしたしね。




今思えば、あの精神状態からよく社会復帰ができたなとつくづく思いますが、結局、私にはこの3年間は必要だったようです。

今でも○くんが生きていれば、と考えることはありますが、ずっと私の心に息づいていてくれているので、それで十分です。

母はお陰さまで完治。

私のアトピーも、当時処方してもらっていた漢方薬のおかげでかなり回復しました。




私の人生で二度あった絶望生活の内の一つ。

なかなか良い体験をしたではありませんか(笑)











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最終更新日  2014/06/29 07:46:09 PM
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