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これは今に始まったことではなく、ずっと若い頃からなのだが、私には自分よりも遥かに歳上の方との方が話が合うという嫌いがある。
ずっと行きたいと思っていた神社があり、先日ようやく朝晩少し涼しくなったので行ってきた。 通常非公開のお堂の中を宮司さん自ら案内してくれるとかで、まぁそれぞれが自由気儘に見て回られては困るからという意図があると察したが、とにかく無理くり話を聞かなくてはならなかった。 自由を奪われること。 私がこの世で一番苦手とすることである。 そしてこの宮司さん、野蛮でありがたみの欠片もなく、まるで俗な漫談を聞いているようであり、そのほとんどが無駄口であった。 で、私の他に15人ほど参拝者がいらして、たまたま隣にいたおばあちゃんと妙に波長が合ったのである。 皆お愛想程度に笑ったり相槌は打っていたのだが、ふとした瞬間に隣にちょこんと佇むおばあちゃんと目を見合わせては、私たちおそらく心の中では同じことを考えているわね、という意味ありげな無言の皮肉を交わし合っていた。 私は以前からそうだった。 発病前に働いていた時も、同年代や歳下なんかよりも親ほど歳の離れた上司との方が断然居心地が良い。 話も弾む。 今となってはそういう性根が不登校になった一因だったと思わなくもないが、でもさ、だって、歳上の方と話す方が酸いも甘いも噛み分けていて懐も深いし、勉強になるのだもの。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025/10/16 07:16:25 PM
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