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妹は、自分がコントロールし得ないことを極端に嫌う。
ありとあらゆることにおいて自分が主導権を握って把握し、指示し、思うがままに人を動かしたい。 臨機応変なんていう言葉は妹の中には存在しない。 ジブリパークへの旅行計画も、そんなことまで!?とあんぐりするほど細かに調べ上げ予定が組み立てられてあった。 旅行の一ヶ月も前なのに。 私のような人間には、そんな旅行のどこがおもしろいんだろうと疑問に思う。 ふいの出来事や、人や物や経験などとの一期一会を楽しむことこそが旅行の醍醐味だと思っているので、妹のしていることは、決められた行動を決められた時間に行うロボットとしか思えない。 が、私が好むような旅は妹にはただの時間の無駄でしかないのであった。 本当に私たち姉妹は正反対。 言わずもがな日々の家事も完璧である。 洗濯物が溜まっているところや、流しに食器が積み重なっているところ、部屋の片隅に埃がふわふわ舞っているなんてところを一度も見たことがなく、なんでも家事は今すぐに終わらせることを徹底している。 私はそんな妹に対してどのようにしてその精神を保っているのかと尊敬の念すら抱くが、幼い頃から妹はそれはそれは強く逞しかったのであった。 生まれながらにして自立していて不屈で強靭な神経を持つ女性なのであった。 母も妹は育てやすい子だったっていつも言う。 何事にもめげずに真っ向から立ち向かい、我が人生は我が力で切り開き、信念を持って計画通りにしっかと歩んでゆく。 そんな妹を憂うのは同じ家に生まれ育った無力な姉だけである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025/12/13 07:30:04 PM
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