古きに還る
このご時世、100円ショップも採算が取れず嘆いているんだとかなんとか。で、300円ショップなるものをちらほら見かけるようになっている。或いは、100円の品もあり、200円の品もあり、500円の品もあるというような、価格を敢えて決めないで購買意欲をそそるようなショップなども。100円ショップに毛が生えたような程度の商品が数多く並ぶが、大賑わいでギョッと驚く。みなさん買い物かごをいっぱいにしてあれこれ詰め込んでいらっしゃった。私は、こういう物は買わないのである。もちろん、この価格でも良い品は探せばあると思う。消耗品ならよし。でも、9割は私にとってはゴミと同様にしか映らない。いくら安くたって、100円も出してゴミを買うなんて、そんな高くつく買い物がこの世にあろうか。例えば100円の品を5つ買う、500円。例えば300円の品を2つ買う、600円。消費税だってバカにならない。さほど気に入った訳でもないのになんとなく買い物したこの7つの品を潔く諦め貯金する。僅か数回の我慢で、質の良い品が1つ買えるのである。私はそういう考え方をする。安い品をいくつもいくつも欲しいんじゃない。たった一つだけ、本当に欲しいと思う高品質の品を、愛情込めて手に入れたい。その方がどれだけ心が満たされることか。ちゃんと大事にしようという気持ちも芽生えるし、何と言ったってエコである。このご時世だからこそ、そうするのである。この考えは、ずっと昔から、おそらくこれからも変わらない。