ところで、どの辺から、傍道(わきみち)にそれてしまったのだったっけ?
「だが、いつまで尻込みしていても、らちのあくことではない」「いったい何が理由で、そんな廻り道をしなければならなかったのだろう」「四つと、二つとでは、大変な違いがある。四は、単に二の二倍なのではなく、じつは六個の、比較のための「対」がふくまれているのである」「いずれまた、行き詰りが来るかもしれぬなどとは、思ってみもせずに…」「どうやらぼくの思考は、螺旋状の運動をしているらしい。もっとも、その運動方向が、はたして上昇線をたどっているのか、それとも逆に墜落をはじめているのか、その辺のことになると、いささか心もとない気がしないでもないのだが…」「<僧服が僧侶(そうりょ)をつくり、制服が兵士をつくる> カーライル」