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「く」はかなり迷います。
今こうして書き始めてみたものの、どれにしようか・・・。 う~ん・・・。 それではやっぱり倉敷で!! 倉敷は岡山県にあり、古くからの蔵がたくさん残るところとして有名です。 私の父は岡山出身です。 しかし事情により私は生まれて20年ほど岡山に行ったことはありませんでした。 父から聞く岡山の風景。 いつか岡山に行ってみたいな~とずっと思っていました。 父の育った玉野は瀬戸内海に面していて、よく釣りに行ったそうです。 岡山の魚と言えばままかり。 父の母(つまり祖母)の作るままかりの酢漬けはとてもおいしかったらしいです。 1度既製品のままかりの酢漬けを買って食べたことがありますが父は「こんな味じゃない」と言い、とそれ以来ままかりが我が家の食卓にのぼることはありませんでした。 それも小さい頃の話ですので私はままかりの味など忘れてしまいました。 そしてままかりと言って思い出すのは、以前勤めていた老人の施設にいた倉敷出身のおばあちゃんなんです。 その方はだいぶ痴呆が進んだ方でしたが、「倉敷はどんなところですか?」と話を持ちかけると、「何にもないところですよ。」と言いながらもとてもうれしそうに倉敷の話をしてくれました。 私は倉敷には行ったことがなかったので、思いつくまま、倉敷→岡山→ままかりという感じでままかりの話をしてみると、これもまた「あんなの庶民の食べ物です。」と言いつつ、「たくさん獲れるから嫌になるほどたくさん食べたのよ。」とうれしそうに話をしてくれるのでした。 ですから私の中ではさっきの→の逆の連想で、ままかり→倉敷→あのおばあちゃんといった感じに結びついていて、倉敷といえばあのおばあちゃんなのです。 その方はとても上品でステキな方でした。 私も歳を取ったらあんな方になりたい、と感じていたのでその方のために何かしてあげたく、いつか倉敷に行って写真を撮ってそれを見せてあげたら喜ぶだろうな~、とその方と話をする度思っていました。 そしてしばらくして岡山の祖父母や親戚をたずねることになり、私は倉敷に寄ることができたのです。 妹は両親と以前倉敷に行ったことがあり、「大したところじゃないよ」と言っていたのですが、そんなことは全然ありませんでした。 確かに美観地区は整備されすぎていて、散策していてもちょっともの足りない気がしましたが、その裏の方の路地を歩いてみると、古い蔵や建物が今も生活とともに生きていて、そこにいるだけでウキウキしてしまうようなところでした。 そしておばあちゃんの幼い時に見ていた風景や生活がちょっとだけ見えたような気がしました。 そこで私はおばあちゃんのためにたくさんの写真を撮りました。 しかしおばあちゃんの住んでいたところは今のチボリ公園があるあたりだったようです。 おばあちゃんの懐かしい家があったところに遊園地ができていることなど話せるわけがなかったし、第一その頭の中にある風景を今更変える必要もないと感じ、結局写真は見せませんでした。 でも倉敷で私はままかりのお寿司を食べ、帰ってからは想像ではなく実体験としてままかりの話をすることができました。 ままかりは小さな魚で、いわしに似た味がしました。 そして食べた瞬間、父とおばあちゃんのことが思い出されました。 痴呆の方にとって、昔の楽しい思い出を思い出すことはいいことです。 ままかりの話から、倉敷で過ごした幼い時の楽しい思い出が蘇っていればいいなぁ、と思いつつおばあちゃんと会話を交わすえりつぃんなのでした。 ではその時に撮った写真を載せます。 倉敷の風景、ステキでしょ。 それからネコ好きの皆さま、旅で出会った動物たちの「ネコ3」のページ、ちょっとだけアップしたのでよかったら見て行ってくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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