2008/04/14(月)16:10
世界の歴史 その2 四つの世界
ギリシャの壷
古代のギリシャ人は、多くの独立した都市国家(ポリス)を作って
相互に対立、抗争をしていましたが、一方では
自らを伝説上の英雄へレンの子孫と考えてヘレネスと呼び
自分達の居住するギリシャの地をヘラスと称しました
そしてギリシャの周辺に住む異民族をバルバロイと呼んで
彼らを蔑視しました
バルバロイとは「聞き苦しい言葉をしゃべるもの」という意味です
現在北アフリカの遊牧民でベルベル人と呼ばれる人たちがいますが、
これはバルバロイから来た呼称です
バルバロイが現在の英語のバルバロスbarbarous(野蛮な、未開の)や、
バーバリアンbarbarian(野蛮人、未開人)の語源になっています
一方、東アジアでは漢民族を中心に周辺の異民族を服従させることで
中国を中心としたひとつの世界秩序を構成しました
漢民族は、自分達が認識しえた世界の真中に存在するのが
自分の国であるとして「中国」と名付け、
周辺の東西南北にはそれぞれ未開の民族が住んでいると考え
夷(い)・戎(じゅう)・蛮(ばん)・狄(てき)と名付けました
日本の古代国家の邪馬台国と卑弥呼について記述されている
中国の史書は「魏志・倭人伝」ですが、
正式には「三国志」の「魏志・東夷伝」の「倭人の条」のことです
日本は東方の夷=野蛮人・未開人とされていたのですネ
今も中近東(Near East)や極東(Far East)と言う言葉が使われていますが
これもヨーロッパからみた地域区分で
日本は極東、つまり「東も極まった」僻地といわれています
このように世界史は、古代からいくつかの「世界」が
まとまりをもって形成され、発展してきました
古代から近代までは、この地球上には、主に
ヨーロッパ世界、西アジア世界・南アジア世界・東アジア世界
の四つの世界があり、
近代になって世界が統一するまでは、其々の世界の間には
わずかな交流があっただけでした
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