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ぐうたら?日記

ぐうたら?日記

生命保障制度とりく

生命保障制度とりく

みどりが亡くなった時、先生に「あなた達が悪いんじゃない」
と何度も言われました。
よく考えられている原因「急な食事、食後の運動・・」
どれにもみどりは当てはまらない状況でした。
「この子は運が悪かった」とも言われました。

亡骸を引き取った時
「治療費はいただきません。○○(ショップ名)はちゃんとしたお店ですから、
しっかり対応してくれるはずですよ」と先生に言われました。
それが「生命保障制度」のことを言っているとはすぐに分かりませんでした。

みどりはうちに来て1ヶ月半で亡くなりました。
それは購入したときに説明された「生命保障」の対象になるかもしれないようでした。
次の日、みどりの葬儀にショップの担当だった女性と上司の男性が来ました。
その時「そういった」話はありませんでしたが、嫌な感じを正直受けました。
葬儀をして、あまりの若さで焼いてもほとんど骨の形が残らず、
粉みたいな骨を骨壷に入れて、さんざん2人で泣きました。
発病して1日でみどりは小さい骨壷になってしまいました。


 
「生命保障制度」の対象
購入日より3ヶ月以内(又は生後5ヶ月以内)に死亡した場合で、
死亡後24時間以内にその死体が指定の獣医に持ち込まれ、
かつその死亡原因について指定獣医が「病死」であると認定したとき、
同額同種の子犬を代犬として提供する。
(除外事由)購入者の不注意に起因した発病・病死
(注)これはみどりを購入したショップのもので、「生命保障」はショップごとに違いがあります。



その後、夫婦でたくさん話し合いました。
私たちの気持ちとしては、先生の言っていた「あなた達が悪いんじゃない」
という言葉が本当なのかという事でした。
泣いてる私たちがかわいそうで言ってくれていたのなら、
「あなた達が不注意だからいけないんだ」と言って欲しかった。
悲しくても、辛くても、ショップの人と話し合う勇気を持つ事にしました。

その後、本当にいろいろな事があり、大変不愉快な思いをしたり、
悲しい思いをさせられましたが、みどりは「生命保障」の対象者と判断されました。
でも、「代犬」なんて気分ではありません。
そんな時主人が「みどりの兄弟が見てみたいね」って言ったんです。

そういう私たちのわがままから、同じ両親から産まれたのが
我が家の末っ子りくです。
2匹兄弟で産まれてきたりく。
初めて見たとき、あまりにみどりに似ていて言葉も出ませんでした。
みどりがもう一度チャンスをくれたのだと思いました。



最後に。
みどりが亡くなった時、本当にたくさんの後悔をしました。
一番後悔したのが、「もっとたくさん一緒にいれば良かった」という事です。
私はその頃働いていて、ほとんど休みのない生活をしていました。
自分の忙しさを理由に、全て家にいる主人にやらせていました。
みどりの予防接種も通院もなにもかも主人に任せていました。

だから、みどりの事で思い出せることは本当に少ないのです。
表を歩き回る前に亡くなったので、家の中でボールを投げたり、
一緒に寝たり・・たまにだっこして近所を歩いたり・・。
全て「これからまだまだ長い時間がある。
次の長い休みに遊んであげれば良い」という私自身の勝手な甘えでした。
みどりがいなくなってから「私は何をやっていたんだろう」
そんな自問自答の繰り返しでした。
そして今、私は時間の自由な主婦をしています。

「家に誰かがいて、面倒を見ることが良い」とか
そういう事を言いたいのではなく、後悔をしないように、
同じ失敗を繰り返さないようにしたいと思った結果こうなったというだけです。
うちにいる犬のことは何でも分かっている、
癖もほんの小さい進歩も分かっている自分になりたいと心から思いました。
そして、それがみどりにとって一番の供養になるのだと思っています。

あれから1年経って、
あの時は1年後こんな生活をしているとは想像もしていませんでした。
これからもきっと今まで以上に大変なことの連続だと思います。
だけど、私のそばにはずっとみどりがいてくれるんだと信じています。

2004年12月19日 みどりへ。


(注)一応書いておきますが、これはみどりを購入したショップを
誹謗中傷するものでは決してありません。
お店の方には、みどりもりくも大変よくしていただき、感謝しております。


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