旅行カバン(スーツケース)に目印なんか必要ない。そんな風に思っていた時期が私にもありました。
飛行機の預け荷物にする場合、受け取る時にベルトコンベアの上を流れてくる自分のカバンがわかりやすいとかなんとか。
ふっ、そんなの目印ベルトなんてなくても判別できるでしょ。余裕ですよ。実際、預け荷物の受け取り時に自分のカバンを判別できなかったことは一度もありません。
しかし、世の中には私の想定外の状況があっさり発生することがあるのでした。
場所はイギリスのロンドン某ホテル。団体ツアーのパンフレットにもよく名前があがってる大きなホテルに個人で泊まった時のことです。
ロンドン滞在の最終日、帰国の飛行機は午後の便。
午前中はまだ時間があるので、チェックアウト後にホテルに荷物を預けて街に出ることにしました。
大きなホテルなので油断してました…。預かりのカードももらったし、問題ないだろうと。
余裕を持ってホテルに戻り、先ほどのカードを渡してかばんを出してもらうようにお願いしたら、「どうぞ」と案内されたのは、かばん置き場。
いやいや、なかなか壮観な光景でしたよ。ここ、団体ツアーが山ほど泊まってるホテルなので、ものすごい量の旅行カバン。
床の上はもちろんのこと、何段もの棚。高い天井近くまであります。
私のカバンは黒のピギーバッグ、機内持ち込みOKの小さめのソフトケース。ネームタグ付。よくあるタイプ。
バッグの全体を見ることができれば、自分のものかどうかはすぐにわかります。床においてあるバッグはどれも違う。
残るは、棚の上。
棚の上だとバッグの全体像が見えません。どれも同じような形に見える…。
まさか持ってきてくれないなんて考えても見なかったので、目印らしい目印もつけてないし。
しかし、時間は迫ってきます。のんびりしていたら、空港に向かう地下鉄の時間に、間に合わないかもしれません。
必死に探すこと15分ほど、ようやく見つかりました。
探している間は「絶対見つからないよー」と半泣きでしたが。
ちなみにその間、案内してくれたボーイさんは全然手伝ってくれませんでした。いやがらせか?
どんなバッグか伝える英語力がなかったので、仕方ないですが。
やっぱり、英語は真面目に勉強しておいた方がよさそうですよ。
会話ができれば、事前に受け取り方法の確認ができたし、こういうときにトラブル回避がしやすいんですよね…。
でもね、言い訳させてもらえば、フランスでもイタリアでもホテルでバッグは何度も預けてるし、今まで一度もこんなトラブルなかったんですよね。
油断といえば油断なんですが、侮りがたしロンドン。
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