価格団への異常な愛情／または私は如何にして電気代を心配するのを止めてＰＳ３に没頭するようになったか

新型インフルエンザ……新フルエンザ……新フル？？

ニュースをつければ新フルのこと。
新聞を見ても新フル。
ネットも新フル。
人と話しても新フルのこと…。

何をやっても見ても新フルのことだらけで、かかってもいないのに想像感染してしまいそうです。



今は関西で急激に広がっているので、感染を恐れた人々がマスクを一斉に買い求めました。
その結果、どこの薬局もマスク売り切れ。
街の人々は口癖のように、一言目にはマスク、二言目にはメシ、そして三言目にはマスク…。
もうマスクマスクの世の中で、マスクがなかったら死んでしまうと思い込んでいるのか、

「え？新型インフル？そんなことよりマスクよ！」

という意味不明な状況になり、マスクを着用するのは絶対的なマナーで常識だという考えが人々に流布しています。

関西の現状はさらにひどく、
マスクを買いそびれた人がティッシュとセロテープの自作マスクで代替したり、
街行くマスク装着者のマスクを奪っていく「マスクのひったくり事件」が横行したり、
奇跡的に販売している店には転売屋が駆けつけて買占め、ヤフオクにて高額で取引したり、
道端にはマスクを求める乞食が居座り、
はたまた一念発起して今からマスク工場を企業しようとする人も出現し、
マスク神を崇めるマスク教なる新興宗教やマスク党という政党も現れ、
大学にはマスク学部が新設され、マスクサークルも賑わっています。

今や電車内でマスクをしていない人は冷たい目で見られ、さらにセキをした際には有無を言わさずビンタされ、仕舞にはプロレスの覆面マスクでウケを狙う輩も現れる始末。


パンデミックというより、マスクパニックです。

これが関西の現状です。


実は僕も買いそびれた一人でしたが、２０秒間焦った末、薬箱に一つだけ忍ばせてあったので、今はそれでウイルスと戦っています。

もちろん手洗い・うがいも忘れません。


皆さんも重々、お気をつけ下さいませ。