球界に貢献して!阪神・金本、赤星にエール
アニキ&ジョーも赤星の引退を惜しんだ。阪神・金本知憲外野手(41)は9日、「野球界に大いに貢献してほしい」と第2の人生へエールを送り、同級生の城島健司捕手(33)は「一緒にプレーできるのを楽しみにしていたので残念」とコメントを寄せた。 一人の野球人として、同じ目標を志した仲間として言葉に心を込めた。金本はユニホームを脱ぐ決断した赤星に“仕事の続き”を求めた。 「野球人生は終わりだと思うけど、まだまだ野球に関わっていくと思うので、後輩たちに多くのことをしっかりと引き継いでいって、野球界に大いに貢献していってほしい」 2003年に広島からFA移籍してから左中間でコンビを組み続けた。星野政権1年目。2番・赤星、3番・金本のオーダーで打線のつながりを生んだ。自身も故障で体中に痛みを抱え、連続フルイニング出場を続けるだけに、手負いの辛さは理解している。それでも「ビックリしています。悪い悪いとは聞いていたけど、そんなに悪いとは思いませんでした」と驚きを隠せなかった。 「チームとしてもリーダーシップを取れる選手が減ってしまったと感じる」。4年間に渡って選手会長務めたキャプテンシーを主砲は認めていた。だからこそ、07年からは「選手会長補佐」としてサポートしてきた。そして「今後の野球人生よりも、人生そのものの方が大事だとは思うので、赤星の選択は間違いでないと思います」と思いやった。この日は広島市内のジム「アスリート」でウエート強化に励んだ。惜別の思いをかみしめ、バーベルを上げた。 タテジマの一員になったばかりの同級生、城島も「タイガースで一緒にプレーできることを楽しみにしていたので、引退は本当に残念です」と無念を表した。1976年生まれの間柄で、04年の日米野球ではともにメジャー軍団と戦った。 「でも、赤星が決めたことなので、彼の意思を尊重します。本当にお疲れさまでした」 新井を含めた同級生トリオが並ぶ打線は幻に終わった。志半ばでピリオドを打ったリードオフマンの思いを胸に、5年ぶりのVへ虎が結束力をさらに高めた。