種はいのち
1日いっぱい雪でした。一昨日は土が少しづつ見えていたのに逆戻りです。それでもこれからのひと雨で春が走ってやってくるから。また今年も農民活動が始まります。1年前からなんだか暮らしにくい状態になってきて様々なものが足りなくなっています。数があっても値段が変わってきています。値段と量が見合わないものも増えています。食卓に必要なものでも季節になれば手頃になるからそれまで食べなくてもいいや……と、あえて外していましたが大半のものが高価になって避けられなくなってきています。祖母が生前当たり前のように使ってるものもすべては全部お金がかかっているんだよ…と、たしなめるように私に言っていたのを思い出します。祖母が育ってきた時代の人は戦中に子育てをしていた。もともと物も無いし、あっても高いそうか…なんでも大切にして暮らしなさいと口を開けば言っていたなぁ。母を早めに亡くしていたのでそう言い聞かされて育ってきた今年は野菜の種も値上がりするだろう弟が大量に使用する肥料は輸入も多いから天井知らずなおそろしさ……お米、去年の秋の稲刈り前にさすがの実家もほとんど玄米の在庫がなかった。刈り取った新米は他の生産者さんよりも遅く籾摺りが仕上がるので多くの人たちが新米の出回りが始まってホッとしていた頃にはまだ作業中でした(笑)うちのお米ね、土地の土の力があるらしくわりと美味しいと言ってもらえるんだ。今シーズンなんかは父がほぼ携われなかったため私が苗の段階でかなり関わったけどなかなかの美味しさなんだよ!田んぼの量も多いから性も根も尽きるけど誰かの『美味しい!』のためにやってるなぁ…ってつくづく思う。だからね。今年も育てて植えて見守って収穫するから味わってもらいたい。どんな作物もそう。お米だけじゃないからさ。ホントになんでもそうなんだけど。一粒の種からいのちにつなげたらありがたい2時間しか寝てなかったり右肩しびれてたり気づいたら朝から夜までご飯食べるの忘れてたり大雨で作業出来なくて気をもんだり暑さで吐きそうになったり人がいなくて他の人にしんどい思いをさせて身が切られるほど申し訳なかったりだーりんの生活を犠牲にしてばかりでなんでこんなに自分を酷使してるか分からない時もあるけどそれでも植えないと芽を出さないからね土だって準備しないと植えられないからね。春はそこから始まるんだしね。誰かの欲のために育ててないし。知らない誰かの儲けや何の助けにもならない政治の道具にされてたまるか。それは強く感じていますし許しては駄目だと思うの。ここ数年、育てた後の行く末にも関わることを始めました。いろんな角度から気づくことがあります。良いことも悪いことも知ろうとすることに無駄なことは一つもないなと感じています。あと何年、土をさわれるかわからないけど食べ物はおもちゃじゃない。種のひと粒はいのちにつながる。粗末に扱うと罰がくだります。