第三章―波乱の学園生活1クレヴァヴリル。 ールードヴィッヒ、君はどこにいるんだ。 「出撃を」 「今、行く」 「咲耶様、無茶をしすぎです」 「あら、でも、こうでもしないと、貴方達の信頼を得られないでしょう」 「全く・・・」 なんてお方だ・・・。 シーイーユー所属、その最前線でそのパイロットは自国を守るために戦う。ブレイヴと呼ばれる、騎士の姿を模した人型兵器を操り。 当然だがその機体のメンテナンスをするもの、自国と他国の情報、各機関の連絡を担うオペレーターがいる。基地内では今日も彼らは最高の状態でブレイヴといわれる期待を動かすため、整備に明け暮れていた。 アウレリアは、かりそめの弊社の屋上から今の欧州、ギリシャの街並みを見ている。無論、ここもかりそめの居場所だ。本来ならば、自分はアヴァルツデュアか、日本・・。白がかった金髪の髪に、ぶどう酒を溶かしたような瞳。体系的にみても自分に日本の血が流れているように思えない。 月に影が雲が曇った。 漆黒の長い、ミディアムにも見えるパーマがかった髪。悪魔的な、整いすぎた顔は異性をとりこというよりも不安を感じさせる。 すでに祖国でもあるスコットランドは、アヴァルツデュア帝国の支配領となることを受け入れている。強いものが弱いものを支配するというのは、喧嘩好きのアンバーにはわかりやすくていい。金の肩章には飾りがつき、自由の精神の青を軍服に選び。 「シェリー」 時刻は深夜一時。勇者カーリド。神の名を与えられた機体には彼女のトレードマークとなる逆三日月の赤のマークが盾や剣に刻まれている。潜入用に人の視覚を錯覚させるミッドナイト・スノウ機能を搭載し、個人主義の彼女には意外な仲間の機体にデータを送りサポートする能力がカーリドには備わっている。仮面をつけた赤い人型の機体。それがアンバーの相棒だ。 「・・・少尉、仲間と行動してください」 くっくっと笑う。 「好きじゃないのよ、仲間ごっこというのは」 「作戦には団体行動が必要です」 「アストレア」 ヒュウウー・・・。 「・・・何ですか?」 「理想はなにも救わないぞ、ただ食いつぶすだけだ」 ―わすれるな。 宿敵がいヴァンが反逆の剣を向けた時、石畳の地面が割れ地下から荘厳なオペラの舞台が現れる。 ーわすれるな。 科学者たちが平和のために機械の身体を与える。 神殿のような場所で、クロノスは裏切り者たちに嘘の罪でその胸に烙印を押されてしまう。 クロノスは静寂と共に民也平和を愛していた。 ダが正しすぎる正義は重荷となる。罪人の色である黒い走行。白銀に満ちた騎士のようなクロノスは反逆者の鎧を着せられる。 「民のためだ」 「正義のためだ」 「平和の証が必要なのだ」 だからーー 「ガーディアンクロノス、お前に聖域の追放を命じる」 「そうか・・・」 重い口調をこぼしながら、全世界の半分を、勇者たちを支配する皇帝はクロノスの覚醒の報告に頷きを返した。。「―転校生のルードヴィッヒ・エーデルブロフェートです」 ポケットにクロノスのキ―を持ちながら、神城祐の記憶を持った状態のまま、現実の日本のアヴァルツヴディアの学園に入る。 「クレッセント・シードが帝国がシステムとして使い始めたのは、ちょうどお前が10歳のころ、日本に贈られた時だ」 「性別も国籍や年齢もその仮想世界ではユーザーが望んだ世界で体現できる、スーパーコンピュータ・アリスのおかげでな」 「・…アリス」 「そうだ、初代アヴァルツデュア皇帝の第一皇女、アリス・レィ・アヴァルツデュア、お前の祖先ということになるな、享年17歳、天才皇女と言われていた。今のアリスはその少女がモデルだ」 「・・・・監視のつもりか」 「気づいていたの」 「私はまだお前を信用していない、だからお前の正体がわかるまでつけさせてもらう」 「エイレ―ネの兄といってもか」 ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|