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2022.05.04
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カテゴリ:書籍、雑誌、漫画




ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 IV シンデレラはどこに
松岡 圭祐 (著)
角川文庫
出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA
発売日 ‏ : ‎ 2022/4/21
『ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論』シリーズ4作目
『シンデレラはどこに』のレビューです。
 少しネタバレあります、すみません。
 シリーズを通し読ませて頂いておりますが、個人的にはこの四巻が
一番ドキドキしました。

 始まりは、パクリ(模倣)小説の横行に端を発し、その流れで進むのかと
思いきや主人公を脅迫するメールで別の事件を匂わせる。
 脅迫される主人公にハラハラがとまらぬのに、今度は主人公の小説までも
模倣されていたと連絡が… 。
 
 誰にも相談できないままに脅迫されてのシンデレラ探し、同時に進む
著作権が絡んだ出版社での訴訟、模倣小説家からのコンタクト。
 シリーズを通して語られる幅の広い文学譚、火曜サスペンスネタは
知りませんでした。とても勉強になります、本当に今季最高のオススメな一冊。
 
 二重三重に絡まり合う展開、主人公を心配しつつ読み進める事が止まらないとは。
 推理&サスペンス要素満載の『シンデレラはどこに』、是非一気読みをオススメです。
 シンデレラの掘下げが凄い、其方だけでも読み応えアリ。

 さて、冒頭のパクリ(模倣)小説云々の件を読み進めると、否応なく現在のラノベ界を
想像してしまう事は止むを得ないのはし方が無い事。
 誰もが今の「なろう」系から派生したラノベ人気の事だよねと気付くでしょう。
 かくいう私も同じ意見、ラノベを読まなくなった正直な理由は
『どれを読んでも同じプロット』、パクリが大っぴらに横行し過ぎで最早途無法地帯。
 違いは小説扉の絵師が上手いか好みかくらいの差しかありませんね。
 当初は異世界転生物だけでしたが最近のイチャ甘系に限らずパクリ設定ばかりです。
 拙い文章表現で著作権侵害が認められないって部分には笑いしかでてこないですね。
  








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最終更新日  2022.05.04 20:12:07
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