好奇心の強い方にオススメ。以前のように決められた観光ルートだけを回るより、「うちなーんちゅ」が普段口にする食材を探していると見たことのないような食材に出会のが楽しい。
南の島・沖縄は、四季が日本本土ほどはっきりしない。だから、本土にみられる食材が栽培出来ないことも多い一方で、特有の食材も見られる。
また、亜熱帯のわりには、香辛料の使用はあまり発達していないし、海に囲まれた多くの島のところの割には、魚料理があまりない。
沖縄は、戦後アメリカの軍政下におかれ食文化もアメリカの影響を受け、食糧不足の状況下で軍用食料から供出された豚肉の缶詰、ポークランチョンミートが一般に普及し大量に消費される。現在ではチューリップやスパムをはじめとする輸入物だけではなく県産品も製造する。
缶詰のビフストゥー(ビーフシチュー)やキャンベルスープなども広く親しまれて家庭の常備食。ビーフステーキ、ハンバーガー、ホットドッグ、ピザといったアメリカ風の料理も早くから普及する。
アメリカ食文化の普及は、それまでの医食同源の思想を受けた食生活に影響を与え、既存の料理と融合したタコライスやポークたまごといった新しい料理が誕生している。
そんな沖縄の食文化の一端を、朝市や野菜市場、魚市場で活気にみちた亜熱帯の市場で覗く!
イラブーは海蛇の燻製。滋養強壮に良いとされ、宮廷料理の最高級の食材。水に戻してイラブー汁に。
ゴーヤーはおなじみの沖縄を代表する夏野菜。本土でも沢山出回っていて、ビタミンが豊富で夏バテ防止に良い。ナーベーラーはヘチマのことで、これも夏野菜。ンブシーという味噌煮にするのが一般的だ。
島らっきょうは軽く塩もみして、一晩寝かせ、酒のつまみによいものだ。天麩羅でもうまい。
ゼラチン質が多くて美容によいというテビチは豚足。じっくりと煮込んで汁物としたり、おでんの具にもかかせないもの。
チラガーは、豚のつらの皮を千切りにしてピーナッツ味噌と食べる。このごろは真空パックで販売される。
山羊の足。沖縄では山羊の肉も多く食べるが、独特の強く香るので敬遠するひとも多くいる。好きになるとやめられないヒージャー汁。
イマイユ(鮮魚)。ご存知のように南の魚は色が鮮やか。青いイラズチャーはアオブダイ。ハタの仲間の赤い魚のアカジンミーバイなどが代表魚。
身近に食べられるスイーツが「TVでも見ている」コレ!