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沖縄豚肉料理

■■■ 沖縄豚肉料理 ■■■

沖縄では、豚をよく食べる。「ひづめと鳴き声以外は全部食べる」と言われるほど、一頭の豚を文字通り頭から足先まで料理に使用する。

沖縄豚肉料理の基本は、豚肉を調理する時にはよく煮込むということ。料理によるが、ゆでこぼしてから使うこともある。それで、余分な脂肪が抜け出て良質のタンパク質だけの健康的な料理になる。

沖縄の豚肉料理のバリエーションは非常に多彩。そして台湾料理と沖縄料理を比べると香辛料に違いがあるるものの、ほぼ同じ料理が多くある。

豚肉料理の種類

◆ラフテー


有名なのは豚の角煮であるラフテーで、元々は琉球王朝の宮廷料理である。正月料理の定番で、沖縄の法事の重箱にも欠かせない一品。沖縄そばの具にも使われる。

◆ソーキ
煮込んでやわらかくした豚のあばら肉がソーキ。 ソーキは軟骨を含む肉(軟骨ソーキ)が用いられることが多いが、本来は固い骨を含む肉(本ソーキ)、いわゆるスペアリブを使う。骨は食べられないが、軟骨は長時間煮込まれるため柔らかくなり肉と一緒に食べることができる。

また、沖縄そばの具材としても用いられ、ソーキがのった沖縄そばを「ソーキそば」と呼ぶ。

◆ミミガー
ミミガーは、毛を直火で焼いて除去した豚の耳の皮を茹でるか蒸したものを千切りにする。 それを酢の物やポン酢、酢味噌、ピーナッツ味噌で和えたり、塩などを付けて食べるが、軟骨のコリコリとした食感が楽しめる一品である。

◆チラガー
同様に頭部の皮を利用したチラガーも有名。

◆ティビチ(テビチ)
その他にも、脂分が抜け出てコラーゲンが豊富で美容に良いとされているティビチ(テビチ)は、豚足の部分を毛を処理してからじっくりと煮込んだもの。

◆中身(内臓)
豚の内臓を「中身」と言う。
この中身はイリチーと呼ばれる炒め煮にされる。

中身汁と呼ばれる吸い物には、中身を短冊状に切り、何度も茹でこぼしたり、塩を振って揉み洗いしたりして臭みを取り、コンニャクやコンブなどとともに入れて使う。

◆スーチカー
スーチカーは豚肉のかたまりを塩漬けにしたもの。

◆アンダンスー(油味噌)
アンダンスー(油味噌)は甘い味噌と脂身を合わせて作ったものである。

◆アンダカシー(油かす)
アンダカシー(油かす)は脂身を炒って乾燥させたもの。これを保存可能な加工品にしたり、血液も固まりの状態をイリチー(炒め煮)にしてチーイリチーとして食べる。


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