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カテゴリ:monologue
週末、今宵は久々に同僚達と食事会。 金曜日は週末ということで整理づける仕事が多い上、3~4が総合実習、5時限目には本校CAI室に移動してワープロ、パソコンの資格取得を目指しての選択授業と、準備、整理を間に挟むとほとんど余裕のない一日なるのだが、おかげで土日やこういう時間の有り難みがより感じ得られる。 「けん坊」は知る人ぞ知るこの町の名店。いや、食への拘りという点では、茨城県北屈指と言っていいかもしれない、和風懐石創作料理と名をうつ大人のお店である。 そうはいっても開店してからはしばらく経つものの、足を運ぶのは初めて。なんせ完全予約制、一日10席限定で、値段も3,500円からの単品無しのお店なので、軽く飯行こうで足運ぶこともなく、興味はあったもののなかなかタイミングに恵まれなかった。 本日は夜の部、5千円のコース。内容は前菜、お椀、お造り、焼き物、揚げ物、ご飯、そしてデザートと懐石流れにの準じたものだが、焼き物、揚げ物はともかく、素材の素の姿を生かす一般的な和風懐石と違って、それぞれに洋風テイストの彩りを加えた拘りの創作料理。 それでもバターやソースで和風の味損なわせることなく、和風素材ならではの季節感と丁寧で過剰でない味付を重視したさすがの仕上がり。 けど、ちと物足りなさが残るのはなんだろう? ま、決してイマイチ、不満ということはないんだが、こう、一本筋と言うか主幹に感じるものが弱いと言うか……結局、それぞれの満足度高いが故に、こりゃスゲっ! って惹きつけが物足りなかったってところかな。 とは言え、和の懐石となると、西欧コースに比べれば一品一品のボリューム感に乏しく、それでいてイイ値段がするので手を出しにくくもあったのだが、なかなかどうして、締めのデザートにてぴたり収まる満腹感こそ、コース料理の要たるもの。ここで物足りなかったり、もういいやぁ…と残すようでは、そこにて食す意味はなし。また、そういう食べ方するようなら足運ぶな! とも言いたいところだ。 うむ、そう思い返せば今回は食的には満足だったものの、仲間内の雰囲気が悪かったな。 大体、よく行く賑やかさある場で歓談しながら食楽しんでいるのならともかく、こういう静かな個室にてしみじみと少人数で食を楽しむ場において、個人的な愚痴話引き出すのはまさに場違い。出てくる膳に通じるような大人の気配りができないようでは、こういうお店はまだ早いっスよ。 とは言ってもそれほど引きずったわけではないんだけどね。 ともかく、季節、時期ごとに変わるこの料理と時間を堪能できる気持ちの余裕を、持ち続けるために……また来る必要はありそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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