|
テーマ:最近観た映画。(40093)
カテゴリ:review
ホラー映画史上に名を残す傑作の一つ「悪魔にいけにえ」のリメイク作。 その作のインパクトは凄かった。今の映画みたいに、あざとい脅かし畳み掛けるわけでもなく、押しつけでストーリー追わせることもなく、かといって破綻させ難解にすることもなく、そのせいもあってか、最初から最後までまとわりつくような殺気伴う緊張感を維持したまま突っ走ってく出来と、血や肉裂かれるような直接的な描写を抑え、それを遙かに超える嫌悪感や恐怖感を感じさせる体感的描写は、見終わった後、この映画でしから得られないような疲労感伴う満足感を与えてくれたモンだった(しかも後引かない)。 しかしとなるとそれを超えるのは容易ではない。つーか、もう内容も知れてるし、当時オリジナルで感じたそのインパクトをリメイク作で得られるはずもないんだが、それにしてもオリジナル知る人なら、最初のハンマー一撃から「あーぁ」と思うだろうな。 そのわり痛々しい描写は随分と直接的となり、目を背けたくなるほど。こうなると、「怖い」の前に「痛い」がきちゃうんで自分がその場に置かれている心境に陥れないし、最近の映画らしく頑張って次々と違う展開で場を保たせようとするせいもあってか、無駄な部分に気がそがれ、前作を貫いていた持続する恐怖感は失って、出来の良い平凡なホラー映画の仕上がりとなってしまった感じだ。 それでも前作未見の人には、これでも相当のインパクトを与えれくれると思うが、機会あればオリジナル「The Texas Chainsaw Massacre」はお見逃しなく。 前作は低予算16ミリ撮影のニューマスターと謳われるたびがっかりさせられた、濁ったようは映像の作品で、それがまた良い味を出していたものだったが、今作は相当に解像度が高く、舞台の背景となる暑苦しいテキサスでの若者達に滲みまとわりつく汗と素肌も質感が見事なHV描写。ホラー映画ぴったりのジェシカ・ビールの表情とボディがまたそそる。 ただし、前作の色イメージを保つためか、色数落としたような色調がHVらしいクリアな凄みは抑えている感じ。 音場感もボチボチ。まぁ爆圧や弾道が回ることもないんでそれほどの派手さはないけれど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.08.26 13:43:02
コメント(0) | コメントを書く
[review] カテゴリの最新記事
|
|