18回手塚治虫文化賞
『第18回手塚治虫文化賞』の受賞者および受賞作が発表された。朝日新聞社が主催する同賞は1997年に創設。漫画家・手塚治虫の業績を記念すると共に志を継ぐことで、漫画文化の健全な発展に寄与することを目的としている。今回発表された『第18回手塚治虫文化賞』は2013年に発売された漫画単行本を対象にしており、審査員にはあさのあつこ、竹宮惠子、中条省平、永井豪、中野晴行、ブルボン小林、ジャクリーヌ・ベルント、ヤマダトモコらが名を連ねている。年間のベスト作品に贈られる「マンガ大賞」に輝いたのは、心に深い孤独を抱えるプロ棋士の成長を描いた羽海野チカ『3月のライオン』。斬新な表現と画期的なテーマを取り上げた清新な才能の作者に贈られる「新生賞」は今日マチ子、短編や4コマ、1コマなどを対象に作品と作者に贈られる「短編賞」は施川ユウキ、漫画文化の発展に寄与した個人や団体などに贈られる「特別賞」は藤子不二雄(A)の『まんが道』と同作の続編となる『愛…しりそめし頃に…』にそれぞれ贈られた。なお、特別企画として朝日新聞デジタル会員の投票によって選ばれる「読者賞」は、小山宙哉『宇宙兄弟』が獲得。贈呈式は5月30日16:00から東京・築地の浜離宮朝日ホールで行われる。