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カテゴリ:ロータスカールトン
ロータスオーナーかクルマに詳しい方はご存知かとは思うが、ロータスの車名はほとんど「E」で始まる名前だ
その流れは1956年に発表された11番目のプロダクションモデル「11(イレブン)」から始まる(それ以前はセヴンやマーク6などEとは関係なかった) その後 「エリート」 「エラン」 「ヨーロッパ」 「エスプリ」 「エクラ」 「エクセル」 「エリーゼ」 「エクシージ」 と続き 試作車やイメージスケッチでも 「エトナ」 「エミネンス」 と「E」の頭文字はかなり徹底の徹底振りだ なぜ「E」から始まるのかは諸説ありハッキリしないのだが、ロータスのエンブレムにも小さく示される、創始者アンソニー・ブルース・コーリン・チャップマンの頭文字ABCCに続くという意味で(最後のCは順番的にDなので)その後にEを続けるのが語呂がいいという説が有力だ しかし、そもそもロータスという名前の由来すらハッキリしないので(東洋哲学に傾倒していたからという説が有力だが)どんなに議論したってチャップマン死後の今となっては真実は不明である ここで疑問に思うのが、104のタイプナンバーを持つオメガ・カールトンは、なぜ「E」ではないのか?という点である 「そりゃモトがオペルのオメガなんだから当然だろ」というのは短絡過ぎる (ちゃんとテスト中のネームプレートにはOPELではなくLOTUSの文字が) 確かに往年の名車「ロータス・コルティナ」もクライスラーの「コルティナ」の名前を残しているし、「サンビーム・ロータス」もそのまま残っている しかしオメガ・カールトンの場合、時期的にロータスが停滞していた時期でもあり、技術力誇示の為か商品力アップの為か、オリジナルのネーミングを試みた形跡があることが最近になって分かった その名も「ロータス・エンペラー」(確かに「E」で始まる) 今にしてみれば思わず笑ってしまうようなネーミングだが、世界最速のハイパワーサルーンに相応しいネーミングだと思えないこともない だいたい「エリート」や「ヨーロッパ」というネーミングですら、冷静に考えると安直というか素敵なネーミングとは言いがたい気がするし、その当時の経営者の孫娘の名前をそのまま付けた「エリーゼ」だって、それでいいのかって気がする しかし、「エンペラー」と言う名前は、やはりというか当時の親会社GMの意向でその案は却下される と言うのが、もともと、メルセデスに対するAMG、BMWに対するM、ポルシェに対するRUFのように、オペルにスペシャルチューンを施したバージョンを設定し、イメージアップするのが目的だったから、車名そのものを変えてしまっては本末転倒である なにしろクルマそのものがエンジンや外装のエアロパーツで、ほとんど元のオメガのイメージが残っていないのだから、せめて車名でも残しておかないとという意向が働いたに違いない あえなくオメガ・カールトンの名前で売られることになった訳だが、ささやかなロータスの抵抗かどうか分からないが、「エンペラー」の名残がある部分がある それはボディカラーの設定 ほとんどブラックにブルーが混ざったような、濃いグリーンのボディカラー1色のみの設定なのだが その名も「エンペラーグリーンメタリック」 もし「ロータスオメガ・カールトン」ではなく「ロータス・エンペラー」という名前で発表されていたならば・・・ 世界950人のオーナーは、「しょせんオペルでしょ?」というような心無い中傷を受けることがなかっただろうにと思うと残念でならない お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年08月25日 22時45分05秒
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