妊娠告知

2009.05.20

(8)

心の溝がある義父母には、安定期になってから
妊娠を告げるつもりでいました。
もちろん、「妊娠したよ」といって、
癌と闘う義父を励ましたい気持ちはあります。
けれど、途中で流産した時に…と考えると
またあの悪口雑言が繰り返されるのかと
思うとできませんでした。
何よりストレスを感じて妊娠生活を
過ごしたくなかったのです。

とはいえ、こんな重態なのに、長男夫婦は
一度も帰阪しないのかと義弟たちに
思われるので、夫は弟に事情を話し、
「安定期に入ったら言うから、秘密に」
と堅く口止めしてたんです。

ところが。

ある日、義母に電話したら、
「何か報告があるはずでしょう？

」
と、最初からけんか腰。こちらは「何のこと？」と
とぼけるしかなく話していたら、
「○○（夫の名）から聞いて知ってるねんからね！」
以下、嫁が親を騙していた、血も涙もない云々、
妊娠を隠していたことを詰る悪口雑言。
まあ、ここには書けないような言葉です。
ある程度は覚悟してましたが、ここまで酷い
言われ方をするとは…。
それもこれも、夫がばらしていたことを
airaが知らなかったせいです。
悪阻がしんどい時に、聞きたくなかった汚い言葉。
その日は、眩暈がしてベッドの中で倒れました。

何故、４ヶ月と２週も黙っている事が出来たのに、
あと２週が我慢できなかったのか？
その点でカチンと来て、久々の夫婦喧嘩になりました。
それで判明したのが、どうやら実際は夫ではなく
義弟が義父にばらし、それが義母に回ったということ。

何の権利があって、義弟が私達の妊娠を打ち明ける・
打ち明けないの決定権を持っているのでしょう？
必要がなければ、彼にも話していなかったはず。
絶対に守ってくれという夫の言葉にも頷いたはず。
勝手な振る舞いに、心底腹が立ちました

御蔭で、義父はともかく良好だった義母との
関係が少しこじれています。

義父を励ましに行きたい気持ちはあるものの、
新型インフルエンザ蔓延地域にあることもあり、
義両親家に行きたくないなぁ…という
気持ちもあるのが正直な所です。

一方で、昨年から直腸がんだった母方祖父も
この際お知らせしようと電話をすると、
放射線治療が効いて、今は２ヶ月に１度の
通院でよくなったそう

従姉妹も妊娠しているそうで、うまくいけば
正月に曾孫が二人だとそれは嬉しそうでした。
勿論、妊娠を隠していたことには理解があり、
「辛い思いをしてきたから、今が嬉しいね」
「赤ちゃんのために頑張りなさい」、
「中山寺にお参りしておいてあげるからね」
などの言葉をくれました。

同じ、癌と闘う家族なのですが、
こうも反応が違うのが……。

お腹の子は、いつも元気です。
少しずつ感じられる胎動だけを
聞いていられたら幸せなのに。
外野の声が煩わしいです。

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Last updated 2009.05.20 14:10:59
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