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カテゴリ:血流・血液・体内浄化
「水と油」という言葉がある通り、油は水となじむことができません。ですから、中性脂肪やコレステロールもそのままの形では、ほとんどが水分である「血液」に溶け込むことは不可能です。 そのため、血液中の中性脂肪やコレステロールは「リポたんぱく」というものに姿を変えています。リポたんぱくは、水になじみやすい「たんぱく質」や「リン脂質」でできた“皮”で、水になじみにくい中性脂肪やコレステロールを包み込んだ“カプセル”のようなものです。 こうすることで、中性脂肪やコレステロールが血管の中をなめらかに流れることができます。リポたんぱくは、“カプセル”を構成する物質の割合やその働きによって、以下の4つに分類されています。 ■ カイロミクロン 大部分(成分の約85%)が中性脂肪です。食べ物からとった脂質をもとに小腸で合成された中性脂肪を、からだの各組織や肝臓に運ぶのが主な役割です。 ■ VLDL(超低比重リポたんぱく) 約55%が中性脂肪、約20%がコレステロールです。肝臓で合成された中性脂肪を脂肪組織や筋肉に運びます。 ■ LDL(低比重リポたんぱく) 約50%がコレステロール、約10%が中性脂肪です。VLDLがからだの各組織に中性脂肪を受け渡したあと、血液中で形を変えたリポたんぱくです。コレステロールをからだじゅうの組織に運搬します。 ■ HDL(高比重リポたんぱく) 約50%がたんぱく質で、コレステロールは約20%、中性脂肪は4%ほどしか含まれません。各細胞や血液中に余っているコレステロールを回収し、肝臓に戻すのが仕事です。 <善玉コレステロールと悪玉コレステロール> 一般的に「悪玉コレステロール」と呼ばれているのは、「LDL」のことです。細胞に必要なコレステロールを運ぶ大切なリポたんぱくですが、増えすぎると動脈硬化を引き起こすため“悪玉”と呼ばれています。 以前はLDL自体が動脈硬化を促進していると考えられていましたが、最近の研究では活性酸素によって変性した「酸化LDL」が動脈硬化を起こすことがわかっています。 ですから、抗酸化食品をしっかり食べる、活性酸素を増やす元凶(喫煙、ストレス、激しい運動など)をなくす、といった生活習慣が大切です。もちろん、酸化LDLのもとになるLDL自体を増やさないことも大事です。 一方の「善玉コレステロール」は「HDL」のことです。動脈の壁にたまったコレステロールを引き抜いて肝臓へ運ぶ“掃除屋さん”です。また最近の研究では、HDLはLDLの酸化を防ぐ作用も持っていることがわかっています。 中性脂肪とHDLの量は“シーソー”のような関係(中性脂肪が増えるとHDLが減り、中性脂肪が減るとHDLが増える)なので、中性脂肪についても常に配慮する必要があります。 そうです。抗酸化食品をしっかり食べ、活性酸素を増やす元凶(喫煙、ストレス、激しい運動など)をなくす、正しい食生活と生活習慣の改善が動脈硬化を防ぐポイントです。 生活習慣の改善で、私たちが元々持っている自然治癒力(免疫力)をアップし、健康生活をおくりましょう。 おまけ<今日3月6日は何の日?> 1946年のこの日、日本初の日刊のスポーツ新聞「日刊スポーツ」が発刊されました。創刊号はタブロイド判4ページで定価50銭でした。1990年には、シャープが世界初のカラーファクシミリを発表しました。 ご投稿を歓迎します。ハーブのご利用についてのご質問もお気軽にお寄せ下さい。 ご参考情報:50種類以上の豊富な成分がバランス良く含まれている機能性自然派ハーブサプリメント日本山人参 <hidechan1229:オーガニックハーブサプリメント専門店eサプリ東京店長> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年03月06日 06時03分19秒
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